英検1級単語合格への道(8) ~ 英検1級単語を覚えることのメリット ~

インターネットやブログで、英検1級の語彙に関する記事を目にします。
1級合格を目指していらっしゃる方は、否が応でも覚えなくてはと、あれこれと覚え方を工夫して、日々頑張っておられますが、中には

 

「英検1級単語を覚えても意味がない。覚えてどうするの?」

 

と、後ろ向きの方もいらっしゃいます。考え方は人それぞれですが、私はカジュアルな日常会話からワンステップ上を目指し、ネイティブスピーカーと経済や政治についても深い話をしたいという方にとって、英検1級の単語を覚えることは、合格につながるというだけでなく、外国人とのコミュニケーションに非常に有益なことだと確信しています。

 

私事ですが、つい最近、外国人の友人と食事をしていた際、映画 “The Cove” (和歌山県のイルカ漁の問題)の話になりました。会話ですので、彼らもそれほど難しい単語を使っていたわけではありません。
しかし、「これは1級のPass単熟語に載っているな。」と思われる単語がポツポツと聞こえてきました。知っている単語ばかりだったので意味を聞き返すことなく、すぐに自分の意見を述べることができました。

 

その後、1人がこの件に関する英文記事について、「この外国人記者が書いている内容は日本人から見て正しいか?一般的な日本人の見解を教えて欲しい。」とメールで依頼してきました。
記事には会話で耳にしたよりもさらに多くの英検1級単語がありました。
もし私が彼らの話や記事を理解できなかったら、彼らは私に意見を求めたでしょうか?

 

ある受講生の方は、「ワシントンポストを読んだ際、わからない単語を辞書ではなくPass単熟語で調べたところ、予想以上に掲載されている単語が多く驚いた。」とおっしゃっていました。

 

1級単語対策セミナーでも、英字版ニューズウィークの記事を受講生にご覧いただくことがありますが、これまでのところ、最大で1ページに40個以上の1級単語が存在したことがあります。

 

英検1級単語合格への道(3)で、Pass単熟語、Plus単熟語を辞書代わりに使うというお話をしましたが、過去問を解く際だけではなく、英字新聞、英文雑誌を読まれる際もぜひかたわらに1級Pass単熟語、Plus単熟語を置いて活用してください。リスニング力やリーディング力向上に必ずつながります。