「諦めずに学ぶことを続けていれば…きっと英検1級にも手が届きます」

フリーランス、50代女性  英検1級2024年合格

 

はじめに

私は、帰国子女でもなく、留学経験もなく、海外で暮らした経験もありません。
英文科卒でもない(理系学部出身の)50代です。
現在は、フリーランスで翻訳関連の仕事をしています。

独身時代は、都内の外資系企業に勤務していましたが、結婚と同時に夫の勤務地に転居することになり、今の仕事に就きました。
外資系企業時代は、職場で英語を使う機会も多く、また常に英語力の維持をすることが求められていたので、英会話学校に通ったり、TOEICを定期的に受けていましたが…。

フリーランスになってからは、業務で扱う英文は、専門用語が多く、背景知識があることも幸いして読むのに苦労することはない…ということもあり、試験を受けて英語力をチェックすることはしていませんでした。

そんな私の「英語力をもっとupさせたい!スイッチ」が入ったきっかけは、2013年9月に招致が決まったTOKYO2020でした。
自国開催のオリンピックで語学を活かしてボランティアをやってみたい!ということで、英語学習を本格的に再開。そして、TOEIC L&Rのベストスコアを更新しました。

ところが…
TOEICのスコアがグッと上がった割には、全く英語力が伸びた!という実感がなく…
このままでは「スコアだけがいい人」になってしまうのでは?と不安を感じていた時に、
英検は四技能が評価されるので、英検の勉強することで、四技能がバランスよく伸びるということを知り、まずは英検準1級を目指すことに。

高校を卒業してすぐに2級を取って以来の英検だったので心配ではありましたが、何とか準1級を取得。
すると、仕事で扱っていた英文を読むスピードも上がり、明らかに変化を実感するようになりました。「この先、英検1級を取ったらどんな風になるんだろう?」という期待感はあったものの、「純ジャパの私に英検1級なんて無理無理」という気持ちが大きくて、またしばらくは英検の勉強から遠ざかっていました。

その後、当時募集をしていたTOKYO2020とは別の国際的なスポーツイベントでボランティアを経験。あとはTOKYO2020を待つばかりとなりました。

晴れて、TOKYO2020の選手村内でのお世話係に内定したのですが…2020年のCOVID-19の感染拡大により大会は延期。

ぽっかりと空いた2020年の夏。

すべての活動が止まった時、「じゃあ、今、家の中で、できることをやろう!」と思い立ち、準1級合格後に購入してほとんど手つかずの状態だった英検1級用の旺文社の「パス単」に仕事の合間をぬって取り組むことにしました。

 

テソーラスとの出会い

英検1級の受験勉強を始めてみて、一次試験の「ライティング」と二次試験の「スピーチ」はネイティブの先生に見て頂きたいと考えるようになりました。

どちらも、市販されている問題集を丸暗記して合格する方もいるとは聞いていましたが、
「合格する」ことが目的ではなく、将来的に、自分の言葉できちんと意見を表現できる英語力を身に着けかったので、合格者の方の書かれていたブログやSNSで度々目にしていた「テソーラス」さんを検索。
これがテソーラスさんとの最初の出会いです。

一次試験のオンライン添削コースでは10本の課題を提出し、細かく添削をしていただきライティングの基礎を作って頂きました。一次試験ではリスニングで苦戦して合格までに複数回受験はしたものの、おかげさまで、ライティングだけは毎回一定以上のスコアを安定して確保することができていました。
一次試験合格後は、二次試験用のオンラインコースでJohn先生にお世話になりました。

体験レッスンで先生とお話をしてみて、気さくなお人柄と、丁寧なご指導に「ここでお願いしたい!」と思い、すぐに申し込みをしました。

 

レッスンについて

面接のレッスンで毎回、「次のレッスンまでに5つのトピックのうち1つを選んでスピーチを用意すること」が宿題として出されていました。

正直、5つの中には、「難しくて日本語で聞かれてもどうやって答えるのかわからない!」と頭を悩ませるトピックもありましたが、それでも、時間の許す限り、毎回1つだけではなく5つすべてのトピックについてスピーチ原稿を準備してレッスンに臨みました。その毎回のレッスンの積み重ねが、本番直前、面接室の前で待機中の私の「幅広いトピックについて徹底的に練習してきたのだからきっと大丈夫」という自信につながりました。

レッスンでは、私の想定を超えた鋭い質問が毎回John先生から飛んでくるのでスリル満点でした。でも、このハラハラするやりとりを毎回毎回経験したことで、2度目の挑戦となった2024年3月の二次試験は試験官の質問にも笑顔で切り返して、身振り手振りと共に自然に英語を話せている自分に驚きました。

レッスンでは前のレッスンで宿題として出された課題の他に、試験本番と同じように5つのトピックから一つを選び即興でスピーチをする練習もしました。

即興のスピーチに対しても発音、文法、語彙などを丁寧に指導してくださり、本当に勉強になりました。また、レッスン内で選ばなかったトピックについても不明なところを質問するとJohn先生は丁寧に答えて下さり、スピーチのアイディアや根拠となるデータ、情報などについても詳しく教えて下さったので、レッスン後の復習にとても役立ちました。

(特に先生にレッスン中に指摘された発音が苦手な単語はスマホの「発音矯正アプリ」に全て登録して家で何度も練習しました。)

 

試験本番

一次試験は3回目の受験で突破しました。二次試験は2回受験しました。

1回目の二次試験の後、
「あんなに一生懸命に指導して頂いたのに合格できなくて本当に情けない…」という気持ちと
「次で絶対に合格したい」という思いで、
不合格が判明した直後にすぐに連絡して次の二次試験までの約2カ月半のJohn先生のオンラインレッスンのスケジュールを組んで頂きました。そして、12月から2 月下旬まで、再び、John先生のレッスンを受けました。

2回目の二次試験直前のレッスンの際、即興でのスピーチが試験前最後のレッスンのスピーチとは思えないほどグダグダで泣きたくなるほどに情けない出来栄えだったのですが、先生が、

「5歳の子供に話すように、小学校や幼稚園の先生になったように、易しい英語で分かりやすい例を出して落ち着いて話せばいい。」

とアドバイスをくださったことで吹っ切れました。

そこから試験までの数日間、John先生のレッスンで使ったトピックについてもう一度、全て復習しながら、難しい表現を使わずに、易しい構文、易しい単語、わかりやすい例を出して話す練習を繰り返して本番を迎えました。

当日は、男性2名の試験官(日本人+ネイティブ)でした。私が選んだお題は、少子化対策に関するものでした。

日頃のレッスンの時から、スピーチのトピックの解釈に関してもとても分かりやすく解説をして頂いて、キーとなるアイディアの出し方、スピーチの組み立て方など徹底的に教えて頂いたので、本番も緊張することなく冷静にトピックを見て落ち着いてスピーチを組み立てることができました。

試験の数日前にニュースでちょうど少子化問題が話題になっていたことも追い風になり、スピーチ、Q&Aともに順調に進み、最終的には、40点満点中、29点(7-7-8-7)で合格することができました。

 

さいごに

コロナ禍の年に始まった私の「英検1級」への挑戦は、コロナの収束と共に合格という結果で終わりましたが私の英語学習はまだまだ続きます。

今、自分の英語力についてはまだまだ不安だらけですが、目標に向けてひたすらにコツコツと努力をできるパワーが自分の中にあるのだ!という自信がつきました。
これからも英検1級ホルダーとして恥ずかしくない英語力を維持・向上するために努力は継続したいと思います。

フリーランスの仕事も、この英検1級合格をきっかけに、もう少し幅を広げていきたいですし、スポーツイベントでの語学ボランティアにもまた参加したいです。

私も数年前までは、テソーラスさんのホームページに掲載されている合格体験記を「いいなー」「羨ましいなー。でも私は無理だろうな~」と思って読んでいました。
今、これを読んで下さっている方の中に、当時の私のように「英検1級、挑戦したいけど…。」と思っている方がいたら、全力でお伝えしたいです。

“諦めずに学ぶことを続けていれば…きっと英検1級にも手が届きます”