「テソーラスハウスが受講生を英検1級合格へ導きます」

T.I. 英検1級二次試験 2019年

私は3回目の受験となる2019年3月の二次試験で合格をすることができました。この合格は校長の小林先生をはじめ講師の先生方からのご指導や他のクラスメートの方との励まし合いなどのお陰だと思っております。皆さん、本当にありがとうございました。

今回受講させていただいた二次試験対策で、特に私の合格に役立った先生方のご指導や私の受験準備・受験体験などをいくつかの項目でまとめさせていただきます。

①10テーマの多岐に渡る頻出分野のスピーチトピックのテキスト利用

英検1級二次試験では、「社会問題」や「時事問題」など最近のニュースなどで話題となる事柄に対して自分の意見や考え、その理由などを的確に述べる能力が求められます。

テソーラスでの対策講座では出題されるほぼ全てのテーマがカバーされています。

特に私が苦手としていた「国際関係や政治」、「ビジネス・経済」などからのトピックについても事前に配布されるテキストのものから予習として最低2つのトピックのスピーチをまとめておき、授業では必ずどちらか1つを発表するというチャンスを持ててよかったです。なぜなら、以前は自分の不得意な分野にはあまり受験準備に時間を費やさなかったという経験があったからです。

準備の程度の違いはそれぞれ人によるとは思いますが、自分の興味や関心のあるテーマだけしか準備しないというやり方はあまりお勧めできません。(もちろん、自分の得意分野があるということはとてもよいことだと思います。)

授業の予習としては、スピーチの題材となる日本語と英語の両方の新聞記事やインターネットでの文書などを読み、スピーチ作成を行いました。

上記の事前に準備したスピーチを発表するというスタイルに加え、授業の後半では「2nd Round」の時間もあります。

前半で扱ったテーマについての別の6つのトピックが印刷されたプリントが受講生に同時に配布されて、「早い者順で」自分のスピーチのトピックを選ぶスタイルです。このスタイルでのよいところは本番の面接試験で求められる「トピック選択の即決即断力」が身につけられることです。

実際の面接試験では面接カードが渡されて1分後にはスピーチを開始することになります。実際、私はこの1分間のスピーチ準備時間を本番で3回体験したことになりますが、思っていたより1分間はあっという間に経過してしまうという感じでした。

トピック選択の時間はできるだけ最小限にしていかにスピーチ構成に時間を費やせるかもよりよいスピーチをする鍵となります。

この「2nd Round」は自分がスピーチをしやすいトピックを瞬時に選び出してすぐにスピーチの構成を考えるというトレーニングとなりました。

②スピーチの構成での的確な指導方法

先生方から指導していただいたスピーチの構成は次のものです。(トピックによって多少の違いがありますが、概ね次の構成が求められます。)

(1)自分の主張(イントロ)

(2)1つ目の理由のポイント(トピックのよっては事象)とその具体例(ボディ①)

(3)2つ目の理由のポイント(トピックのよっては事象)とその具体例(ボディ②)

(4)主張のまとめ(結論)

私は本番の試験ではこの「定型」に従ってスピーチをすることをとにかく意識しました。

試験官の方もこの定型(まさに「型にはまったもの」)による受験生のスピーチを期待しているぐらいだと考えられます。

関連書籍によっては、「ボディ」を3つ入れることを勧めている場合もありますが、私は2つで十分すぎるぐらいだと思います。なぜなら「ボディ」が3つになると、2分間の制限時間で「結論」まで言い終えられないことや多くの内容を話そうとするために早口で相手に伝わりづらいスピーチとなる危険性があると考えるからです。時間的に余裕を持てているスピーチの方がメリハリのあるものになるでしょうし、2人の面接官の両方にアイコンタクトをしたりその方たちの反応も見られるぐらいに心にゆとりができると思います。しかし短すぎるスピーチは避けましょう!

スピーチの形は「定型」であってもその中に自分のオリジナリティーを加えるとなれば2つのボディの具体例に「自分の体験談」などを述べることです。(2つの内、1つでもよいと思います。)

このこと  は日頃の授業で小林先生から常にお伝えいただいたことで自分のスピーチを通じて面接官の方たちにより親近感を与えるという点でとても参考になりました。その他、ボディの具体例としては「ニュース」や「事実」なども利用できると指導していただきそれらをスピーチの中に取り入れられることができました。

③スピーチに関連した質問などによる実践的なインターラクション

スピーチ後のいわゆる「Q&A」では、ネイティブスピーカーの先生と小林先生の方からトピックの内容からおおよそ予想される質問と実際に行ったスピーチの内容についての質問との両方をしていただき本番通りのインターラクションの練習を行うことができました。私は事前準備のスピーチ作成と同様にできるだけそのトピックに関連して問われる質問を予習としてある程度考えてその回答を準備するよう心がけました。授業では事前に準備できていなかった質問が問われましたが、その時にできる限りでの迅速な回答を心がけました。このように事前に準備していなかったことが問われて回答を求めれる状況でいかに即座に対応できるかが本番の試験でも重要になるからです。

④スピーチやインタラクションでの的確な発音指導

私は小林先生から英語を話す際の「流暢さ(fluency)」をもう少し改善できるとよいですよとご指導いただきました。その方法として、例えばモデルスピーチとその音声教材などを利用してその音声を聴きながら一緒にモデルスピーチを読んでいくというものです。(オーバーラッピングと言われているものでしょうか)このアドバイスをいただいたのは面接試験日のおおよそ1か月前ぐらいでしたが、この学習方法は試験直前まで続けられて、試験当日では自信を持って英語を話すことができました。

単語レベルの発音についてはネイティブスピーカーの先生から毎回のようにアドバイスをいただき自分の発音矯正をしていただきました。また、他の方が発音の指導をされているときも皆で一緒にその発音練習ができたのでよかったです。

⑤小林先生からの授業での貴重なフィードバック

ネイティブスピーカーの先生がメインで行う2時間の授業の後に小林先生が私たちのスピーチなどについてフィードバックやコメントをしてくださいました。(私は小林先生からこのアドバイスをいただきたいと思いこちらの学校に通学することを決めました。)

小林先生からのコメントではスピーチの構成や具体例の提示の方法などでよかった点や改善すべき点などをわかりやすく説明していただきました。また、先生からのフィードバックで特に助けとなったことは、最近話題となっている「社会問題・時事問題」についての知識をシェアしていただけたことです。私事ではありますが、英検1級一次試験に合格するまでは、恥ずかしながら新聞などもそれほど深く読んだりはせず、テレビのニュースなどにもそれほど関心を寄せられてはいませんでした。しかし、先生から「最近、新聞やニュースで話題となっている世の中の動きに注意を払って自分なりにそのことについての意見(賛成か反対か、その理由、問題点や改善点など)を持つことが大切ですよ。」というアドバイスを受けて私は新聞の読み方などを改善し、常に問題意識を持ちながら面接対策することができました。

⑥終わりに

「必ず合格する!」という強い気持ちを持ち続けて正しい方法でトレーニングしていけば、英検1級二次試験には必ず合格できます。学習途中では多少なりともスランプになることあるかもしれませんが、ぜひ二次試験対策を「楽しんで」進めていただければと思います。多くの方たちの合格を心より願っております。