「魔法の指導!」

遠藤 英喜 英検1級二次試験 2001年

 
二次試験を受験した者にとっての困惑とは、問われる能力が英語力ばかりではないということでしょう。 わずか1分の準備で、抽象的なテーマについて起承転結のある相応の内容を2分間話す事は日本語でもなかなか困難です。英語を母国語とする人でさえも同様の条件の下でスピーチをするのは容易ではないはずです。
 

魔法?の指導プロセス

テソーラスハウスが、何か秘術や秘伝を用いて指導しているという訳でもありません。 グループディスカッション形式でスピーチを作成し、それについて講師からのコメントがある、という極めて普通の指導法がとられています。ただし時世を適切にとらえて選択されたテーマ、豊かな職業的バックグランドと経験を武器に1級二次に特化した指導ノウハウを有する外国人講師、レベルの高い生徒という3つの要素の相互作用により、教室には知的で刺激的な空気が横溢しています。他ではなかなか望めないエキサイティングな時間です。   最初はスピーチの組み立て方が解らず戸惑っていた人も、他の人のスピーチや講師のコメントを聞いているうちに要領がつかめてきて、3度目のクラスくらいからそれなりにスピーチが出来るようになってきます。 自分のスピーチに対する他の人の反応や講師の的を射た指摘は楽しく励みになるものです。そう、お喋りが好きな人なら誰でも合格の見込みありです。そうしているうちに英検合格という実利を超え、さらなる知的興奮・知的好奇心を求めて英語にのめり込んでゆきます。   こうして積極的に授業に参加する動機づけさえできてしまえば、合格点がもらえるスピーチをすることはさほど難しいことではありません。こうして一連の指導プロセスを振り返ってみると、これってやっぱり魔法?という気にもなってきます。
 

インタラクティブな二次試験

社会一般には独学によるマスターがステイタスとなる分野が結構あるように思います。独学で一次試験合格まで漕ぎ付けた人もやはり賞賛に値するでしょう。しかし二次試験はこれには当てはまらないと私は思います。何故ならばコミュニケーションは自己完結ではなく常に双方向だからです。運良く合格できても使えない技能では何のための資格なのか解らないでしょう。
 

好奇心への扉

一次試験合格まで頑張ってこられた方が、よもやパスポートを発給してもらうほどお手軽に英検1級の資格を手にしたいとは思っておられないでしょう。是非テソーラスハウスのドアを叩いてみてください。その好奇心への報酬は小さくはないはずです。