「神とJohn講師に感謝」

社会人 70代 S.N. 英検1級 2020年

私は今回の試験に晴れて合格することができ、これがこれから英検1級を目指す方に少しでも役立てばと思い寄稿しました。

英検挑戦経緯

私は現在77歳かなり高齢です。それでも英語への情熱は衰えずこれからもできるだけ携わっていこうと思っています。
私はもともと英語が好きで中学、高校で一生懸命勉強しましたが、大学では理科系でもあってほとんど上達しませんでした。
でも、退職前、60歳近くなって準1級にトライし合格しました。

それから10年間、大学で工学部の 非常勤講師をしましたが英語の勉強からは離れていました。その後70歳を過ぎたころから再び英語への欲求が芽生え、アメリカABC、CNNニースなどを見るようになりました。それは世界の情報を直に得るのに大変役立ちました。

75歳近くなって、いよいよ英検1級に合格したいという強い願望が自然と沸き起こりました。それで英検1級の過去問題を5,6年分繰り返し解き自分である程度合格レベルに達したと感じて試験を受けました。でもヒヤリングが難しく4回目でやっと2次試験の挑戦権を手にしました。

その時は、2次面接は大したことはない、簡単に合格だと高を括って試験に臨みました。しかし実際は的を得ないと大変難しい試験とわかりました。1次試験は時間をかければかけるほど合格に近づけますが、2次はいわゆる瞬発力とか応用力が必要で試験官にアピールし実力を納得してもらわなければなりません。私はいささか恥ずかしい話ですが面接権利4回分をあっという間に使い切りました。

自分では4回のうち3回は合格したと勝手に考えていましたが、試験官から見ればいわゆる自分勝手なスピーチで試験官の意図に十分答えてないと感じ、合格点はやれないと判断したと今になっては思います。一時はもう英語から離れ他のことをした方が残り人生に有意義と強く感じましたが、やはり諦められず、再度1次に挑戦しました。そして運よく1回で合格し神に感謝しました。その勢いで2次面接に自信を持って臨みましたがまたしても失敗。もうどうしていいか分けが分からなくなりました。

そこでもう我流では限界と感じ専門校をインターネットで探しました。ホームページの説明から東京のテソーラスハウスが良いと決めました。そしてJohn講師を紹介されました。私は西日本に住んでいますのでSKYPEコースで受けました。

週1回(50分)で2回目の試験まで6回受けました。内容は面接実戦方式でテーマは2題、自分が用意したものと講師が用意した一回5題から1問選択、まさに実践方式。

John講師はもちろんネイティブの有能講師、輝かしい経歴、当校で英検、国連の資格試験などを教えるトップ講師、私はすぐすぐ直観しました。これならいけると。彼は分かりやすい言葉で、誠意を持って丁寧に要領を得て教えてくれました。決して大げさに褒めたりお座なりではなく客観的に評価してくれました。最後は自分がいかに講師のアドバイスを自分なりに解釈し自分の意見に反映させるかにかかりますが回を重ねるにつれ少しずつ進歩が感じられました。

そして2回目の面接、コロナ下マスク着用で行われました。選択したのは“社会の不平等は解消されるか”の内容。これは何回もやっていたので2分間のスピーチはすらすら答えられ、質問も何とかこなしたと感じておりました。

ところが結果はさんざん、評価点6,5,5,4当分納得がいきませんでした。でもよく考えるとありきたりのテーマだけに私のスピーチが暗記的に捉えたれ、試験官に目新しさや独自性が感じられなかったようです。やはり2次面接は1級にふさわしい印象的な会話が求められるようです。

いよいよ3回目これが最後と言い聞かせ再びテソーラスハウスの門をたたき、John講師のレッスンを受けました。この時John講師は大変ポジティブに励ましてくれました。自信を持って堂々と自分の意見を大きな声で言えと。結果は思わぬ高得点ほぼ満点に近い、9,10,9,8また神とJohn先生に感謝

以下最後の面接の状況を概要します。

面接の概要

試験会場、大阪、いつものように早めに受付をすませ待合室で待つ。試験室の順番は2番目、前の受験生の声が少し聞こえる、かなり会話が弾んでいるようで、自分ならこんなに会話できないと一瞬不安がよぎる。いよいよ自分の番、軽くノックしてハローと言って堂々と試験管二人の顔をよく見る。

着席、お互い名前を言って日頃していることを聞かれる、野菜や果樹栽培に勤しんでいると答える、そして付け加えた、自分はプロの農業者ではないので通常午前中は外国の英語ニュースを読んだり聞いたりしていると少し知識をアピール。

いよいよ本番、1分間の選択と答えのひねり出し時間、でも自分の予想したテーマは一つもない、何とか答えられそうな4番目の“日本は軍事力を強化できるか”の趣旨、でも正確な語句は思い出せない、できないと答える、理由は1分のシンキングタイムには考えてなかった、でもとっさに①憲法9条の制約②周辺国に与える脅威が思いついた、時間は2分より少し短めだったかも知れない、質問は4題、それぞれネイティブと日本人試験官2題、交互に質問、日本人試験官、①日本は非核化協定に署名すべきかと日本はサイバーアタックに十分対応しているか、ネイティブ試験官、①アメリカとの軍事同盟は強化すべきか②日本は今後軍事力を増強すべきか。

少し答えに詰まったのはネイティブの②の日本の軍事力の強化、これはテーマの趣旨と矛盾するので答えにくい、これは良い質問だと答えを少しはぐらかしあくまで自分の意見としては日本はあまりにもアメリカに依存し過ぎているのでもう少し日本の安全は日本独自で守る方向が望ましいと述べたら、ネイティブからにこりとされ様だった。

今回の成功は選んだテーマが予想したものでなかったので逆に今までの知識が生かされ、自分の言葉で訴えるようにスピーチしたことが試験官を動かしたものと確信しております。

結論

今まで長々と体験談を述べてきましたが特に言わせていただきたいことは、何事もそうですが、英語が好きでまた英検を目指す方は、頑張り続ければ年齢には関係なくいつかはきっと報われると信じてくださいと言う一言です

最後に英検専門校テソーラスハウス様と講師陣、特にJohn先生には改めてお礼申し上げます。