4.英検1級の英作文でおかしやすい間違い(その3)

英検1級の教本などに掲載されている模範解答を読んだ当校の受講生の方の中には、

 

「合格のためにはこんなに高いレベルの文章を書かなければならないんだ。」

 

と張り切って高度な文法や構文を使い、壮大なエッセイを書こうとする方がいらっしゃいます。
しかし、残念なことにその頑張りが高得点に結びつかないケースがあります。
なぜでしょうか?

 

使い慣れない文法や構文を使った結果、意味が通じない文章になってしまった。

 

「英検1級の英作文でおかしやすい間違い(その1)」で述べたように、単語を間違った意味で使った場合と同様、不適切な文法は大きな減点の対象になります。無理して模範解答レベルの文法を使おうとはしない方が賢明です。

 

中学生レベルの稚拙な文法だけで書かれたエッセイも評価を下げますが、よく理解していない高度な文法や構文の使用は、読み手の理解を妨げる可能性が高く、高得点にはつながりません。

 

ところで、みなさんは自分が英作文で使っている文法の正確性に、どれぐらい自信をお持ちでしょうか?

 

「中学レベルの構文なら100%自信がある。」
「関係代名詞で、whichと,whichの使い分けがいまひとつわからない。」
「仮定法はすごく苦手。できれば使いたくない。」 等々。

 

一次試験のエッセイは書いたものだけに間違いが残り、思わぬ減点を引き起こすことがあります。文法ミスや表現ミスで減点を引き起こさないように気配りをしてください。

 

  • 日頃から様々な英文に接し、わからない文法や構文は参考書や辞書を使い、自信を持って使える文法や構文を増やしましょう。
  • 自信がない場合は思い切って簡単な構文で書きましょう。その方が減点の対象にならない可能性が高いです。
  • 自宅で英作文の練習をする際、自分の考えを苦手な文法や構文を使わずに文章にできるか考えてみましょう。このような訓練をしておくことで、試験本番で慌てずに対応することができます。

 

一番重要なのは、自分の考えを誤解なく相手に伝えることです。模範解答はあくまでも模範解答ですから、いきなり高レベルの英作文を目指すのではなく、まずは自分が確実に使える文法や構文を少しずつ増やしていきましょう。

 

当校の英検1級英作文対策コースや英作文オンライン添削コースでは、ネイティブ講師が受講生の方一人ひとりの文法習得レベルに合わせた指導をいたします。