「私はエッセイの点数が伸びません。今回は出来た!と思ってもふたを開けるとがっかりの点数しか取れていません。
その理由がわかりません。特に今回は自分の得意な環境問題だったので与えられたポイントも盛り込んで内容には自信があったのですが…。それに英検1級単語もたくさん使ったのですが。」
とおっしゃった受験生がいました。
最後の「英検1級単語をたくさん使った。」という言葉が気になりました。
英検1級の英作文だから英検1級単語をふんだんに使えば高得点がのぞめる!
しかし、それはあくまでも、
英検1級の単語を正しく使っている
ことが前提条件です。
当校のネイティブ講師たちが言います。
「ミススペルの単語が多すぎると文章それ自体の意味がわからなくなる。」
1つのエッセイに3個以上スペルミスがあると「多い」と感じるようです。
よくある間違いの1つが 「collapse と corruption」です。「崩壊と堕落」、どちらにも「落ちる」イメージがあるせいでしょうか。
また、「慎重な、慎重である」という意味をもつ1級単語に、「discreet, wary, vigilant (vigilの形容詞)」があります。discreet をdiscrete、waryをweryと書き間違えるケースが多々あります。もしスペリングに自信がない場合は無理して1級単語を使わず、「cautious」と書いた方が意味が通じ、安全です。
一見簡単なようですが「clash、crash、crush」も同様です。日本語読みの場合はどれも「クラッシュ」ですが、英語ではそれぞれ意味が違います。 ‘car clash’ では意味が通じません。
英検1級のエッセイは28点と、試験全体で大きなウェイトを占めます。スペルミスで得点の取りこぼしをしないためにも日ごろから
(1) Wordに頼らず、手書きでエッセイを書く練習をする
(2) ディクテーションなどで書きとりの訓練をする際、スペルミスに気をつける
(3) 英検1級のPass単熟語のINDEXを見て間違いやすいスペルの単語を整理しておく
などしておいた方がいいでしょう。
テソーラスハウスの英検1級エッセイ対策クラスでは、受講生の方が自宅で準備された英作文の添削のみならず、試験本番と同様、教室でのインプロンプト・ライティングも随時実施しています。
ネイティブ講師がスペルミスの確認、文脈に沿った適切な単語の選び方、ニュアンスによる使い分けなどを直接指導することで、さらに合格に近づく英検1級エッセイライティングを身につけることができます。