伊藤 みゆき 英検1級二次試験 2003年
私は、一次試験にたいした準備もせずに受かり、二次試験も受かるだろうとたかをくくっていました。ところが、あまり対策をせずに受けたら、3回連続で落ちてしまいました。試験ではトピックを目の前にして頭の中が真っ白になりアイディアが何も浮かばず、スピーチは散々たるものでした。今度落ちればまた一次試験を受けなければいけない、という背水の陣でテソーラスハウスの門をたたきました。
スピーチの構成が自然と身につく
クラスでは、まずスピーチの組み立て方について教わります。それに沿ってスピーチ練習をこなしていくので、構成が自然と身についていきます。初めはアイディアがなかなか浮かばず困っていましたが、毎週の課題について調べたり、クラスメートのスピーチを参考にしたりするうちに、だんだんとトピックについてのアイディアが浮かぶようになりました。スピーチ練習の後には、先生方からスピーチに関する質問がありますので、質問に対しての練習もできます。加えて、小林先生の質問にはよりよいスピーチ構成のヒントが含まれています。小林先生は、スピーチで言うべき事を、ちゃんと質問してくれます。質問を参考にして、次回のスピーチに生かしていくとよいと思います。
自分の弱点を把握できる
また、毎回のクラスで、一人一人のスピーチについてアドバイスをしてくださるので、自分の弱点を把握することができます。そのアドバイスを受けて従っていけば、必ず合格できると思います。私は、クラスの準備以外に試験対策はほとんど何もしませんでした。クラスは常にアットホームな雰囲気で進められ、先生方も一人一人にきめ細かい指導をしてくれます。試験を目の前にして極度に緊張する私を、先生方は暖かく励ましてくださいました。
「何を言うか」が大事
スピーチの技術について多くのことを学びましたが、私が何よりも勉強になったのは、コミュニケーションとは何か、ということです。二次試験はどのくらいコミュニケーションがとれるかをみる試験で、試験官に自分の意見を聞いてもらうものです。それまで私は、「どう言うか」ばかりを考え、「何を言うか」はおろそかにしていました。授業を受けて「何を言うか」が大事なのだ、ということに遅まきながら気づきました。テソーラスハウスで学んだことは、今後の私の人生に大いに役立つものと確信しています。大切なことを教えてくださった先生方に、心より感謝しております。