索引(INDEX)を活用しよう!
一般的には、単語を学習する際、単語集の前のページから順番に学習される方が多いようです。
もしそれでなかなか覚えられず苦しんでいる方は、ここで発想を変えて後ろのページにある索引(INDEX)を活用してはいかがでしょうか。
ここでは『英検Pass単熟語 1級(旺文社)2005年』を参考に話を進めていきます。
まず、似ているスペルの単語をチェックしてみましょう。
adjournment と adornment、よく似ていませんか?
このように似ている単語はひっかけの選択肢としてよく出題されそうです。
adoration と adulation、adversaryとadversityも似ています。
これらの単語は同じページに掲載されているので、索引を見なくても気がつく方が多いでしょう。
しかし、たとえばacquiesce とacquiescence は掲載されているページが違います。
それぞれ確認してみると、「黙従する」、「黙従」とあり、同義語の動詞と名詞であることがわかります。
acquiescence の方には動詞としてacquiesceが紹介されていますが、acquiesceには名詞形のacquiescenceは紹介されていませんので、よけいに気がつきにくいと思います。
deference/deferment、discreet/discrete、rampant/rampartもよく似ていますね。
以前、本試験か問題集で選択肢として出題されていました。試験本番の緊張している状況では、語尾あるいは一文字だけ違う単語は、きちんと覚えたつもりでも間違えてしまう可能性があります。
似たスペルを持つ単語の意味の違いは特にしっかり把握しておきましょう。
単語集の頭から順番に暗記すると、意味の違いに気がつかない、あるいはずっと後になって
やっと気がつくことが多々あります。
このようなリスクを避けるために、最初から索引を活用するのは効率のよい学習方法のひとつとしておすすめします。
似ているスペルに騙されないよう意味の違いをしっかり把握するため、ノートに書きだしてみるのもいいでしょう。
私の場合はB6サイズの2リングのファイルを購入し、このような単語をカードにどんどん書き出し、後でアルファベット順にファイルしました。
B6サイズにしたのは、『プラス単熟語1級』と同じサイズで、持ち運びがしやすかったからです。
外で友人と会う時など、単語集とカードを持っていき、わざと待ち合わせの30分前に行って学習していました。
30分しかないと思うと集中力が高まり、意外と覚えやすいものです。
次回は、受講生からよくある質問
『英検Pass単熟語 1級』と『プラス単熟語1級』とどちらがお勧めですか?
についてお話させていただく予定です。