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英検®1級英作文 合格へのカギ

8.情報を正確に把握しておくことの重要性

英検1級1次試験に何度か失敗し悩んでいる友人がいます。

 

特に英作文の点数を稼ぐことが出来ません。

 

彼女は仕事で実務的英語を使いこなしているにもかかわらず英検1級1次の英作文のスコアが伸びず1級合格に到達することが出来ません。

 

彼女が1級試験対策のために書いたエッセイを数本読み、理由がわかりました。
自分の意見をサポートするevidence(具体例、情報)の内容が不正確だったり、evidenceが欠落しているため説得力に欠けるエッセイになっています。

 

たとえば、「若者が正社員で雇用されない社会の問題点」というトピックの内容は次の通りでした。

 

Introduction:

 

若者が正社員で雇用されない社会は、不安定な社会となり様々な問題が発生する。

 

Body 1: 正社員の若者の人数が少ない場合、そのほかの社員に仕事が集中し、彼らの残業が増える。サービス残業では収入が増えず、労働意欲の低下につながる。また、オーバーワークによる過労死や自殺も大きな社会問題だ。

 

Body 2: パート従業員を多く雇っている会社には良い正社員が入らず、会社は利益を上げることができない。利益を失うことで正社員を雇う余裕がさらになくなり悪循環に陥る。ひいては法人税の減少につながり、社会システムが破たんする。

 

Body 3: 正社員で雇用されない若者が増えると、年金システムや健康保険制度が破たんする。また、低収入のため親と同居せざるを得ない若者は結婚することが難しくなり、少子化の原因となる。

 

Conclusion:

 

このような問題を解決するために、政府は企業が若者を正社員として雇用するための法整備を急ぎ、安定した社会を築く必要がある。

 

いかがでしょうか?

 

Body 1については、若者に限らず、中堅の正社員の数が少ない場合でも起こりうる問題であり、情報として正しいとは言えません。また、突然サービス残業の話になるなど、話の流れが断ち切られたような感があります。若者の正社員雇用問題と、過労死や自殺が直接結びつけられている点も唐突な感じがします。

 

Body 2については、正しい内容とは言えません。優秀なパート従業員の方は大勢いますし、実際にそのおかげで利益を上げている会社もあります。正社員を雇用した方が良いと主張したいならば、たとえば「パート従業員を全員正社員にして利益を上げた会社」などのevidenceを出した方が、説得力が増します。

 

Body 3については、親と同居しかつ結婚している若者もいますので、情報としては正確さに欠けます。また、年金システム、健康保険制度、結婚問題、少子化問題など、焦点が全く絞り切れておらず、何が一番の問題だと考えているのかが読み取れません。一番主張したいポイントに絞り、それにevidenceを付加すべきでしょう。

 

また、Body2とBody3では、社会システムについて言及している箇所が重複しています。冗長さを避けるため、どちらか一方のBodyでのみ述べた方がいいでしょう。

 

さて、ここまでお読みになったみなさん、あなたのエッセイで使われた情報は正しいと自信がありますか?

 

たとえどんなに正しい英語で書かれたエッセイでも、不正確な情報が使われることで論理の一貫性が損なわれ、英検1級のエッセイで高得点は望めません。過去に取り組んだエッセイをもう一度見直し、そこに書かれている情報が正しいかどうか確認してみてください。

 

これから1級英作文対策をされる方は、正しい情報の収集に努め、自分の主張を論理的にかつ一貫性をもって裏付けられるようにしましょう。

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