英検準1級のライティングで点を落とさない——意見論述と要約、2つの「型」を採点者視点で

英検準1級のライティングは、2024年のリニューアルで構成が変わりました。従来の意見論述に加えて要約が課され、2題を限られた時間で書き切る試験になっています。英語に自信のある方ほど「書けるはず」と構えて、ここで思わぬ失点をします。

先に結論を述べます。準1級ライティングで点を落とす原因の多くは、英語力ではありません。設問が要求する「構造」を満たせていないことです。語彙や文法の精度は、構造が要求を満たして初めて加点に変わります。順序が逆になると、上手な英語でも点になりません。

(私たちは英検1級・準1級を専門とする指導機関 テソーラスハウス として、指導する側からライティングを見ています。)

準1級ライティングは2題構成——何が見られているか

まず全体像です。準1級のライティングは、意見論述と要約の2題で構成されます。採点は複数の観点(内容・構成・語彙・文法)から行われ、どれか一つが大きく崩れると、他が良くても総合は伸びません。CSEが弱点の沈み込みに厳しいのと同じ構造が、ライティング内部にもあります。

採点する側の実感を一つ挙げると、最も差がつくのは「内容・構成」です。語彙と文法は一定以上あれば横並びになりやすく、合否を分けるのは「設問に正面から答え、筋を通せているか」。だから対策は、難しい表現の収集よりも、まず型の習得から入るのが効率的です。

意見論述の「型」——主張・理由・具体・再主張

意見論述は、型を固定するだけで安定します。

  1. 主張:問いに対する立場を、最初の一文で明確に示す。
  2. 理由:立場を支える理由を、指定された数だけ立てる。
  3. 具体:各理由に、一つでよいので具体例や根拠を添える。抽象のまま並べない。
  4. 再主張:最後にもう一度、立場を確認して締める。

この骨格は1級でも同じで、英検1級英作文の高得点テンプレートに詳しくまとめています。準1級は、まずこの型を外さないことが最優先です。型の上に語彙の精緻さが乗って、初めて上位の得点帯に届きます。

要約の要件——語数・「写さない」・要点抽出

2024年から加わった要約は、意見論述とは別の難しさがあります。語数の範囲を守ること、原文をそのまま写さずに要点を再構成することが要件で、ここを外すと英語の巧拙以前に大きく減点されます。原文の語句を上手に並べ替えても、「要約する力を示せていない」と判断される——これが、英語ができる人ほどつまずく落とし穴です。

要約で点が落ちる構造は、採点する側の視点から英検の要約で「0点」がつく本当の理由で詳しく書いています。準1級の要約対策は、「英語を書く」前に「課題の要件を正確に満たす」ところから始めてください。

語彙は、「構造」を満たして初めて加点になる

型と要件を満たしたうえで、最後に効くのが語彙の精緻さです。ここでも順序が大切で、構造が外れたまま難語を足しても点にはなりません。逆に、構造が整った答案に、文脈に正確な一語が乗ると、得点帯が一段上がります。

準1級以降の語彙は「数」ではなく「精緻さ」(意味の差・共起・場面の硬軟)が問われます。文脈ごと束ねて覚える方法はコロケーションで覚える語彙学習にまとめています。

独学で見えにくいもの——「自分の答案がどう読まれるか」

ライティングで最も独学が難しいのは、自分の答案が採点基準でどう読まれているかが、自分からは見えない点です。型を外しているのか、要件を満たしていないのか、語彙の段で止まっているのか——どこで失点しているかを正確に特定できないと、努力の方向がずれます。

準1級から学習を始め、最終的に1級まで到達された方の転機は、難しい表現を足すのをやめ、易しい語と明快な構造で設問に答え切ったことでした(この方の合格体験記)。「量ではなく、やることを変えた」——合格された方々に共通する言葉です(ほかの声はこちら)。

テソーラスハウスでは、50分の体験指導で、あなたの答案が採点者にどう読まれているか、どの段で失点しているかを診断します。

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よくある質問(FAQ)

Q. 準1級ライティングは何を書くのですか。

意見論述と要約の2題です(2024年リニューアル)。それぞれ要件が異なるため、別々に型を固める必要があります。

Q. 語数が足りない/超えてしまいます。

特に要約では語数の範囲が要件です。外すと内容以前に減点されるため、型の段階で語数感覚を作っておきます。

Q. 語彙力を上げれば点は伸びますか。

構造(型・要件)が整っていることが前提です。構造が外れたままでは、難しい語を足しても加点されにくくなります。詳しくは要約で0点がつく理由を。

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