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英検1級二次試験 合格体験記

黒田 美加 英検1級二次試験 2006年

今、この文章を読む方は、英検一級合格を目指して頑張っている方だと思います。ついこの前まで私もそうでした。その時は、勉強していても、まるで出口の見えないトンネルの中にいるようで、ストレスの塊でした。でも、どんなに一流のアスリートも常にストレスと向き合っているのだそうです。それなら私がストレスを感じない訳がないと自分に言い聞かせ、あえてストレスと上手に付き合ってやろうじゃないかと腹を決めました。失敗したと言う人は成功するまえにあきらめただけ、成功したと言う人は成功するまであきらめなかっただけなのだと言われます。それなら成功するまで頑張るだけだ、と自分で自分を励ましました。落ち込んでめげるのは簡単です。落ち込みそうになったとき前をしっかり向いて頭をあげて進んでいくのはとっても難しい。でもそれができたら、そのぶんきっと自分が強くなるのだと私は思いました。挫けずにどこまで頑張れるのか試してみようと思いました。
「大丈夫、きっと頑張りきれる。」と自分に言ってあげて下さい。
お一人お一人の幸運を心から願っています。

授業時のスピーチの仕方

テソーラスハウスに今通っている方は、授業に出るときにはスピーチの準備をされていることと思います。具体的な自分の意見とともに、そのテーマの周辺の語彙や表現を言えるようにしておきます。私は原稿もしっかり書いて授業に出るようにしていました。ただし授業でスピーチするときは、一旦自分の書いた原稿のことは忘れて、与えられた二分間の間に、改めて意見をまとめ、ぶっつけ本番のつもりで、ノートもなにもみずにスピーチするようにしました。そのとき、多少ドキドキしたり、うまく表現できなくても、本番慣れするつもりで頑張ります。後から自分の作った原稿をみると、なんだ、こう言えば良かったのに、なんで言えなかったんだろう、というところが何箇所かありますが、でもうまく言えなかったところの方が悔しいせいか、その語彙や表現が印象深く頭に残り、結果的には記憶の定着率が良かったように思います。原稿より良い意見や表現が思いもかけず言えた時などは、自信もつきます。

意見の作り方

意見については、小林先生がよくおっしゃるように、心から自分がそう思える内容を言うように心掛けました。インターネットなどで調べていると、そのテーマに関して世間一般で言われている意見がいくつかあることがわかってきます。私は、その中で自分が共感できるものに、さらに自分自身の意見を加えて、意見を作っていきました。心からの意見だと、スピーチしていても自然と言いたいという気分になってきます。本番では、必ず反論をされますが、本当に自分の言いたいことだと反論されても譲れないところは自然と出てきます。
また、試験の際、どんな反論をされるだろうかと予想して、想定した反論の矛盾点や欠点をはっきりさせておくと良いと思います。

欠点の克服

自分の癖や欠点はなかなか自覚しにくく、また直しにくいものです。私は、スピーチの後、小林先生や、ネイティブの先生から頂いた意見をメモしてためておきました。ためておいたメモを時々見直して、悪い癖や欠点が出ないよう気をつけました。私の場合は、意見が長くなりすぎてスピーチが時間内に収まらなかったり、質疑応答のところで、答え方が散漫になってしまうことが多く、直すのに苦労しましたが、そのたびに小林先生が的確に指導して下さったので、少しずつ改善されたように思います。

原稿の読み返し

自分で書いた原稿はときどき読み直して、いろいろなところで使いまわしのできそうな表現を頭にいれるようにしました。何十とある原稿を全部覚えるのはなかなか大変ですし、覚えたところでそのまま試験の問題になるわけではありません。そこで、こんな表現は他でもいろいろつかえるなというものは、原稿の余白に書き抜いておきました。 こうしておくと、試験間際に原稿を読み直すときに、自然と重要な表現が目に付いて、記憶を呼び覚ますのに役立ちました。

「英語スピーチハンドブック120トピックス」の利用

良く利用したのが、小林先生がお書きになった「英語スピーチハンドブック120トピックス」です。これは本当に何度も読み返しました。各トピックの論点が簡潔にまとめられているので、頭の中がすっきりと整理されます。読みながら、重要な単語、熟語、表現にラインマーカーをいれて、ついでにその周辺の語彙、論拠となる最新のデータなども書き込みました。また、そのトピックに関する自分自身の意見や、付け加えて言いたいことも書き込みました。これは意外と重要で、自分の意見を確立させるのに、とても役立ちました。やはりスピーチは、自分自身が言いたいことをはっきりさせておかないと、本番になった時応用が利きません。
なんども読み返したので、読み返す度に書き込みが増えてゆきます。この本は小さくて持ち運びしやすかったので、常に持ち歩いて、電車の中でも、家族と行ったファミレスでの待ち時間の間も、好きなページを開いて読み返していました。とにかくこの本さえあればいつでもどこでもスピーチの勉強ができました。読んで読んで、書き込んで書き込んでいくと、表紙も手にしっくりとなじんできて、なんとも頼りになる存在となりました。
特に試験の直前には120ものトピックがあり、もれなく全般的に復習するのに本当に便利でした。この頃は、ただ読み返すのではなく、トピックの題だけを見てその場でスピーチを即興で作り、その後すぐ英文や書き込みを読み返して、言えなかった表現などを再確認するようにしていました。5分もあれば一つのトピックの練習と復習ができますから、小さな隙間時間が有効に活用できました。

直前期の勉強

直前期は、ランダムに選んだ過去問や、テソーラスハウスで頂いた予想問題などを、1分で選び言いたいことを考え、その後すぐ2分でスピーチを作る練習を繰り返して、1分と2分の感覚を頭に覚えこませました。だんだん慣れてくると、途中で、このままでは時間が足りないとか、ぴったりいきそうだとか、自然とわかるようになり、調整しながらスピーチをしていくと、最後の言葉を言い終わると同時に、タイマーのベルがなるということが増えてきて、少しずつ自信をつけることができました。

以上私の試験勉強の仕方を書かせて頂きました。あくまで私が試行錯誤しながら、たどり着いたやり方ですので、お一人お一人のやり方の参考にして頂ければ幸いです。
二次試験は、今回が初めてという訳ではない方も多くいらっしゃるかと思います。私も簡単には受からせてはもらえませんでした。先が見えなくて苦しかった時、小林先生が、「いつかは受かるのよ。」とおっしゃいました。私は、「そうか、いつかは受かるんだ。」と先生を信じることにしました。どうかご自分の力を信じてください。必ず道は開けることと思います。皆様のご健闘とご成功を心よりお祈りいたします。

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