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国連英検A級に満点で合格!

河村 輝夫 国連英検A級 2007年

おかげさまで無事合格することが出来ました。
全項目{ 1)Comprehension 2) Speaking  ①Pronunciation ②Fluency ③Structure ④Vocabulary 3)Communication 4) Knowledge(International Affairs) }の4分野、7項目すべてが10点満点の10点で、総合点でも10点満点での合格でした。
これもテソーラスハウスでご指導を受け、練習をさせて頂いたお陰です。本当に有難うございました。

試験の際、試験官のほかに、日本人らしき男女が一人ずつ「試験監督者」という札を首から下げて、横の席で試験を監督していました。
特A級であれば大使経験者などがオブザーバーにつくことは聞いたことがありますが、A級ではそういう話は聞いたことがなかったので、どうしてそういうやり方をしたのか不思議でしたが・・。

試験そのものは非常にスムーズで、試験官も好意的な柔和な態度でした。
自己紹介で「歴史研究をしている」、「アフリカの問題にボランティア活動で関っている」など色々と話したところ、「それでこの試験を受けることにしたのですか?」と訊かれ、「それもありますが、伯父が世界銀行の副総裁やルワンダの中央銀行総裁などをしていたので刺激を受けたこともあります」といったエピソードを話したところ、興味をもたれたようです。

「最近の新聞で興味を持ったことは?」と訊かれ、「ホテルルワンダの映画評論がいまだにネットや雑誌などにも出ていて、公開からかなりたち、自分も観て衝撃を受けたが、それがこうして話題に長く残っていることが今印象に強く残っている」と答えたところ満足されたようでした。
また、「最近の国際情勢で興味のあることは?」と訊かれて、「北アフリカのソマリアでの混乱で、イスラム法廷連合(Islamic Courts Union)が昨年暮れにイスラム法廷会議(Islamic Courts Conference)に改名したが、今暫定政府とエチオピア軍の連合勢力が首都の支配権を奪回し、イスラム法廷の勢力が駆逐されたが、いまだ北部では争いが絶えず緊張した状態であることが気になります」と答えました。
試験官はこの改名のことは知らなかったようで、監督者たちのほうに「色々教えてもらえるね」と笑って話していました。

また、「日本政府は先週、ICC(国際刑事裁判所)に加盟を申し入れ、これが受け入れられる見込みがありますが、そうなると日本は105番目の加盟国となります。このことも有意義だと思います」と話しました。
試験官は「そのことは今後どのような影響をもたらすと思いますか?」と訊くので、「日本が多くの国と共通の条約に加盟し、協力することはそれら多くの国々の信用をよりえられることにつながるので良いことだと思います。他方、心配していることがあります。それは米国がICCに加盟していないことです。これはおそらく、現在中東で米軍の兵士が多数働き、戦闘も行っていますが、もし米国が加盟すると、ICCの名前において彼らが逮捕、訴追される危険性があり、その可能性を考えて、米国が加盟を避けているからだと思います。しかし、このような考え方は国際社会の常識を軽んずるものでよくないと思います。かつて国際連盟ができたとき、国際機関を平和維持のために作ろうと提唱した米国のウイルソン大統領は米国とヨーロッパとの相互不干渉をうたったモンロー主義の立場から、パリ講和条約に署名せず、連盟に加わりませんでした。」

試験官は、「なるほど」と何度もうなずいていましたが、私は続けました。
「そういえば、ご存知のように先月台湾の元総統の李登輝が来日し、またも大陸中国が怒っています。これまで比較的日米関係は良好でしたが、大陸中国と台湾の問題は難しく、また米中関係は悪いです。日本は両者とも深い付き合いがあるので、立場が難しく、その影響を受けて関係が悪化しないかが懸念されます。私はその意味で、我々の日本にはあまりにも強大な大国にはなってほしくありません。米国や中国はじめ安保理の常任理事国のイギリス、フランス、ロシアなどもそうですが、私は、そうした大国には日本になってほしくありません。しかし日本にも国際社会で活躍してほしいし、ある程度影響力のある国にはなってほしいと思います。そうすればより多くの国に信用されるし、より大きな国際貢献が果たせるからです。だから適度に影響力のある国になってほしいと思います。そして本質的にはすべての国は平等主義の原則のもとで公平に扱われるべきだと思います。その点日本には伝統的な文化として仏教の価値観があります。」

試験官は大きくうなずき、監督者たちのほうに向いて、「さて、あと何を訊きましょうかね・・」と笑って言いました。
そして突然、私に向いて、「これから午後の予定はどうなっていますか?」と尋ねました。私はあまりに意外な質問に一瞬驚きましたが、「いつも通っている英会話学校に行こうと思います。ただし、今雨が降り出しかなり降っていますよね。かなり降っているようですし、鉄道がこれで止まらないかが不安です。それを考えると、できるだけ早く帰宅したほうが良いかも知れません」と答えました。
試験官も監督者たちもうなずきながら笑っていました。そしてそれで試験はおしまいでした。試験が終わったとき大きな雷鳴が響いたので、「ああ、雷ですね。やはり早く帰ったほうが良いかもしれません」と話し、またもみんなうなずいていました。

それで退出しました。一般にA級の試験時間は10分程度と聞いていましたが、時間にして8〜9分ほどで短いな、と感じました。また最後の質問は明らかに時間が余ったのでついでに時間あわせのために訊いたと思われるので、正直それほど短い時間でどうして試験官がもうよし、と感じたのかが気がかりでした。
また事前の話では試験官と議論になる、と聞いていましたが、実際は、質問はたまにされるものの、試験官はほとんど聞き手に回っており、私が一人であれこれ話しているような流れでした。それでどんな印象を試験官に与えていたのかかなり不安だったわけです。しかし、実際蓋を開けてみると、すべてが満点だったので、おそらく、試験官は私の話しを数分聴いていて十分合格レベルにあるとすでに判断していたのでしょう。それで好きに話させ、質問も国際問題について新しい話題をふってまた長い話になるよりは、と身近な日常的な話題を最後にふったのだと思います。
語彙も気を使い、あえて、「強力な政治的影響力」を「powerful clout」と言ったり、「平等主義」を「egalitarian principle」、「中庸」を「happy medium」と言ったり、などある程度高尚な言葉や概念を使うように心がけたことも良い印象を与えたかもしれません・・。

こうした点も、ご指導を頂いたお陰です。
テソーラスハウスでの模擬面接のレッスンで、たとえば「核施設の解体」というとき、「disassembly of the nuclear facilities」というように新聞などでの表現がある程度決まっているので、そうした表現を覚えて使うと良い、というご指導を講師の先生から受けました。こうしたヒントが本番でも役になったのだと思います。本当に有難うございました。

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