合格体験記

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通ううちにスピーチの感覚が掴めてきた

沢田 由卯子 英検1級二次試験 2007年

はじめての英検1級2次試験受験後、呆然とした気持ちで受験会場の校門を後にしたことを覚えています。これは大変な試験だ、このままでは絶対に受からないと思いました。でもどうしたらいいのか、と思っていた私に1枚のチラシが手渡されました。それがテソーラスハウスでした。

英検1級2次試験の専門校があることをそこで初めて知りました。最初に受けた2次試験はボロボロでした。その場で何か適当に話せるだろう、と思っていましたが、スピーチなどととても言えたものではありませんでした。二言三言話して後は何を言ってよいのか分からず、時間だけが過ぎていくという悲惨なものでした。英語もさることながら、日本語でも何を言ったらよいのか分からない、要はスピーチというものを全く理解していなかったのです。

何とかしなければ、という思いでテソーラスハウスに駆け込みました。そこでスピーチの組み立て方を教えて頂き、毎週八つのトピックを考えていくという生活が始まりました。でも、私は決して模範的な生徒というわけではなく、トピックの準備が出来ないことも多々ありました。さらに授業が終わっても復習する訳でもなく、次の週のトピックのことで頭が一杯になってしまうという有様でした。その頃は2分間でスピーチを終える、ということが神業に思えました。先生方は「2分間という感覚はやっているうちにだんだん分かるようになる」とおっしゃっていましたが、自分にそんな日が果たして来るのだろうか・・・と思っていました。

2回目の2次試験の結果はまたも不合格でした。模範的と言えないにしても、1回目と違って今回はテソーラスハウスに通って勉強したのに・・・という思いでした。小林先生は「運が悪かっただけですよ」と慰めて下さいましたが、私は落ち込んでいました。3回目の2次試験はどうしたらいいのだろう、と考えていました。このままずっと受からないような気もしました。ただ、自分の弱点は分かっていました。私の最大の欠点は「主張をサポートする理由が咄嗟に見つからない」というものでした。試験会場でトピックを五つみた瞬間に頭が真っ白になってしまい、何を話したらいいのか分からなくなってしまうのです。テソーラスハウスでは、自分の主張に対してその理由を二つ挙げて話す練習を幾度となくするのですが、私はいつも二つ目の理由を探すのに苦労していました。自分の主張とその根拠ひとつはなんとか答えられるのですが、なぜか二つ目の理由が頭に浮かばないのです。スピーチを考えられる時間は1分間。その間に主張をサポートする理由を二つ見出せないことが、私のスピーチが内容の薄いものになってしまう原因でした。2次試験に2回不合格となり、中身のない英語をひたすら話しても合格出来ないこともよく分かりました。そんな私に小林先生は「グループレッスンに入って、他のクラスメートのスピーチをよく聴く」ようにアドバイスして下さいました。スピーチの内容を膨らませるために、いろいろな意見を聞くことの重要性を教えて下さったのです。同じ主張でも、人によってその理由付けは様々で、そうした意見を聴くことは様々な角度からひとつの事柄を見る目を養うのに役立ちました。

こうして、テソーラスハウスには2期に渡ってお世話になりました。今回は学校におんぶに抱っこではいけないと考え、遅まきながら英字新聞を購読し社説だけでも読むように努めました。テソーラスハウスに通ううちに、スピーチの2分間の感覚も掴めるようになってきました。普段英語を話す機会が多くはないので、その機会を得るためにも、と通った2期目でしたが、ストレスで潰されそうなときにも、学校へ行くだけで癒されたような気がしています。個人的につらいこともあり、途中で勉強を投げ出しそうになったこともありましたが、テソーラスハウスの暖かい雰囲気で踏みとどまることが出来ました。

そして今回、3回目にしてようやく合格することが出来ました。受け答えが長くなってしまいがちな点を指摘されていたので、質疑応答も短く、簡潔に答えるように気をつけました。相変わらず本番になると頭が真っ白になるのは以前と同様でしたが、それでも何とか理由を二つ引っ張り出すことができました。6歳と10歳の子供たちも「ママ、頑張ってね」と応援してくれました。現在、非常勤で英語教師をしています。英語教師たる者、英検1級は持っていなければ・・・と始めた1級への挑戦でしたが、英語のみならず、広く社会勉強をすることが出来たように思います。4回目の受験も覚悟していましたが、蓋を開けてみれば、あと数点で涙を呑んだ前回より20点以上も点数が伸びていました。小林先生、そしてネイティヴの先生方、有難うございました。そして今、トンネルの出口が見えないつらい状況で2次試験に挑んでいる方々、諦めずに、本当に諦めずにいれば、道は開けてくるとお伝えしたいと思います。

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