合格体験記

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楽しむことが道を開く

後藤 明夫 英検1級二次試験 2007年

この度は2次試験に合格し、念願だった英検1級を取得することができました。
テソーラスハウスの小林校長、Nativeの諸先生方、そしてスタッフの皆様に改めて厚くお礼申し上げます。このような合格体験記を書くことはまるで夢のようですが、この場をお借りして、テソーラスハウスで何をどのように学び、自分なりに生かし、2次試験を突破できたかお話しすることで、2次試験合格を目指されている方々の参考になれば幸いです。私個人としては、この合格を一つのステップとして、更に上を目指して努力して参りたいと考えています。

まず、合格までの経緯を簡単に説明しておきます。
英検の受験は2006年度第2回から始め、ちょうど1年後の2007年度第2回で1次試験に合格、その約1ヶ月後に実施される2次試験に初めて臨み、結果53点の不合格A判定でした。1次試験の受験翌日には正答が発表されるのですが、どうしても合格しているとは思えず、エッセイを含めた最終合否結果が出るまで2次試験の準備を本格化することができず、合格が分かったのが2次試験の10日ほど前でした。
如何せん初めての2次試験で、概要はHP等で分かりますが、どういった準備が必要かも分からず、友人からの紹介でテソーラスハウスのことを知り、進め方や雰囲気だけでも掴もうと、直前クラスで3回ほど授業を受け、本試験に臨んだ次第です。

私は元来お喋りで、人と話すことが好きな性格でしたから、本試験でも緊張せずにスピーチも行い、その後の受け答えもできたと思っていたのですが、結局、後から振り返ってみると、緊張と準備不足のため、トピックで何を問われ、どう述べるべきかといった、テソーラスハウスで言うところの「Skeleton Structure」がきちんと作れておらず、それを補うべきその後の試験官からの質問も良く理解しないまま、自分勝手に判断して答え、結局はなるべくしてなった不合格だと言うことが分かりました。1分間でトピックを選びつつ構成を作り、2分間で発表し、その後に質疑応答を行う・・受験後に改めて気づきましたが、もちろん全て英語で行うわけですし、お喋りだからできるなどという生やさしいものでは決してなく、「とんでもなく」難しい試験であることを恥ずかしながら認識しました。

この1回目の受験の反省から、まず何よりもスピーチのStructureをきちんと作ること、そして様々な話題に関する情報収集と、質問への的確な受け答えの練習の数をこなすことを目標にテソーラス・ハウスのレギュラークラスを受講することにしました。スピーチは基本的には1次のエッセイと同じ構成で、まずIntroductionで自分の主張を明確にし、その理由やサポートを2つ述べ、それぞれに具体的な例を挙げて補い、最後にConclusionで締めるといった構成です。
テソーラスハウスでは、毎回他の受講生と共に、1回で2本のスピーチを行い、その後、Nativeの先生・小林先生との間で質疑応答を行い、最後にその日のスピーチについて小林先生からコメントを頂くといった形で進められていきました。

トピックは、2次試験の過去問題に沿ってテソーラス・ハウス独自で作成されたものを使用し、当初はスピーチ構成と政治・経済・社会・科学等々についての情報収集・整理が必要との認識から、予め原稿を作成して臨んでいたのですが、構成が掴めるようになり、また情報も、できる範囲で日頃から新聞やInternetを通して集めてきたことである程度自信が得られ、そして何よりも本試験に備えるため、終盤は本試験同様全てImpromptuで行うようにしました。それと平行して、自分で日常生活の中で気づいた点をトピックとして、自分でそれに対してスピーチ練習を行うという自作自演練習も行っておりました。

テソーラスハウスでは、スピーチの中身や構成、質問への回答の仕方、文法や発音などのチェックを行って頂けますが、それだけでなく、多くの方々が受験することを念頭に、如何に試験官に印象づける(実はこれが重要なのです・・)かを踏まえ、スピーチの内容なども、もちろん奇抜な発想は必要ないのですが、例などは自分なりの、オリジナルで個人的な例をできる限り挙げるよう再三指導を受け、また、自分の強い部分を発揮しつつ、試験官とのコミュニケーションを図るなど、何よりも実践的なアドバイスを頂きました。スピーチであり、かつプレゼンテーションだと教えられました。

私は、海外派遣農業技術者としてアフリカ諸国で仕事をすることが多く、そういった受験生は少ないだろうと考え、その点を印象づけるため、スピーチでの個人例や自己紹介等でアピールすべく用意していたのですが、1回目の試験では冒頭の日常会話で全く予想もしなかった話題を試験官から振られ、スピーチでもアフリカについて述べるられるようなトピックはなく、結局アフリカの「ア」の字も言うことができず、あっという間に試験が終わり、スピーチの内容や質疑応答が酷かった以上に、正直この点が一番残念でした(言えていれば合格できたという保証はどこにもありませんが・・)。

授業では、自分のスピーチは必ず録音し、後で聞き直してスピーチの内容や構成、文法や発音などのチェックを行いました。私はスピーチや答えに詰まると「う~ん・・」と日本語で唸る癖があり、声が大きいため非常に目立つようで、毎回のように先生方から指摘され、録音を聴く度に直そうと努力はしたのですが、なかなか治らず、悪戦苦闘の授業でした。自分のスピーチを録音することで、知らなかった自分の癖や発音の誤りを改めて実感することができますので、是非ともこれはお勧め致します。

また、他の受講生の方々との授業ですから、同じトピックを自分とは全く違った角度から 捉え、述べられているのを聴くことができ、それは非常に勉強になりました。「は~、なるほど、そういう発想もあったんだ・・」と毎回のように気づかされました。他の人の前でスピーチするというのは緊張しますし、私などは特に拙い英語でいつも恥ずかしい思いをしましたが、度胸試しと共に、こういった他の生徒さんのスピーチを聴けるといった点が他の方々と共に受講する上での大きなメリットのように思います。

トピックは、過去問題に沿りつつも、テソーラスハウス独特のものも多く、疑問形のトピック課題ももちろんありますが、いわゆる「オープントピック」といって、文章や名詞の固まりのみが記載されているものがあります。そのトピックをどう「料理」するかは各個人次第なのですが、そういったトピックは通常の疑問形のトピックより、スピーチ内容は自分で「好き勝手」に決められるので一見簡単そうに思えますが、それが却って、如何にポイントを的確に絞って論理的に主張を述べるかという点で、遙かに疑問形のトピックより難しく、また試験対策として大変勉強になりました。この辺の「醍醐味」は是非とも実際の授業で体験して下さい。

Nativeの先生方は優しく、親切そして丁寧にスピーチの内容(主張とその論理展開、挙げた例の適切さ等々)や構成(イントロから始まり、第1ポイントと第2ポイント、結論のバランスや流れ等々)から、質問に対する答え方、文法や発音などについて指導して頂きました。中にはよりハードな授業をされる先生もいらして、スピーチの論理展開の弱さ、一貫性の矛盾、そして「こういった観点からの質問があったのか?」と驚くような角度から出される矢のような質問へ四苦八苦しながら回答することで、有り難くも厳しく鍛えられました。小林先生は本試験同様、日本人試験官の役割をなされ、Nativeの先生方とはまたひと味もふた味も異なった視点から質問を下さり、質疑応答への非常に貴重な練習になりました。

先生からは、授業の最後にその日のスピーチに対するコメントを頂けるのですが、自分の主張をきちんと明確にすること、既に述べたように自分の体験や身近な具体例の提示など、スピーチの内容・構成そして質疑応答の改善に非常に貴重な視点を与えて下さり、このコメントをお聞きするだけでも大変勉強になりました。また先生からは、本試験への対策として、スピーチに関してだけではなく、笑顔やEye Contactの重要性、声量や明瞭さ、話しのテンポ、自信を持って力を込めて話す、そして如何に試験官が興味を持って聴くように持って行くか・・等々、多くの実践的な御助言を頂きました。小林先生のこの多彩で貴重なコメントも実際皆さんが授業に参加され、スピーチ練習をされる中でその深さを味わって頂きたいと思います。

他の受講生の方々との授業で、Nativeの方のように話される帰国子女の方々もおり、緊張する時間ではありましたが、私個人は話し好きな性格で、仕事の関係もあり、他の方々と日本語以外の言語でコミュニケーションを図るのが元々好きでしたので、スピーチに関しては全く自信が無く、文法や発音も毎回のように注意されてはいましたが、萎縮しても折角の授業がもったいないですし、楽しまなければ損(?)だし、上達もないとあくまで前向きに考えました。実際、毎回の授業は本当に楽しく、先生方を始めスタッフの皆様や、他の受講生の方々からも新しい視点や知見を頂くことができ、楽しさと発見の日々でした。

直前にはトピック毎のKey wordのみは少なくとも覚えるようにし、自演自作スピーチも続けながら、毎回授業で様々なアドバイスを頂きつつスピーチ練習を行ったおかげで、2回目の本試験では全く緊張すること無く、今思うと多少ピント外れなスピーチになってしまいましたが、質疑応答で補うことができたようで、無事合格することができました。今回は前回以上に慌てることなくスピーチも落ち着いて行い、その後の質疑応答も笑顔で受け答えすることができました。念願(?)だったアフリカの話題は、冒頭の1分間の日常会話の中で、自己紹介という形で述べることができ、大変充実した時を過ごすことができました。もう少し話していたかったぐらいです・・。

2次試験は、制限時間内にトピックを選び、頭の中で整理し、自分の考えを話し、相手の質問を聴き、そして応える(単に答えるではなく・・)という難しい試験です。自分の主張を踏まえ、例を挙げつつ、論理的に話すということは日本語でも非常に難しいことのように思います。まして全て英語で行うのですから・・。日々の生活の中での問題意識や自分の主張、そして、その理由を常々考えることが求められ、また重要となります。ただ、難しい試験ではありますし、勉強もしんどいでしょうが、だこらこそ逆に、スピーチの練習や情報収集を楽しむ余裕なり、心の持ち方が上達には必要なように思います。そして本試験でも、試験官とのコミュニケーションを心から楽しむことができれば、結果は自ずから着いてくると思います。楽しむことこそ、合格への最短距離であり、また道を開くものと信じています。

2次試験突破を目指しておられる多くの方々にテソーラスハウスの授業の素晴らしさを是非味わって頂き、楽しむことでそれぞれの道を開いて行って頂きたいと願っています。

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