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2015年度第1回試験 合格 Yumiko

 2015年

英検1級 2015年第1回 合格体験記

 

<初めての英検1級受験・一次試験合格>

自宅で子供達を中心に英語を教える仕事を始めると同時に、自分の英語の勉強も真剣に取り組み始めて10数年。でも、まさか自分が英検1級に挑戦するとも、合格する日がくるとも思っていませんでした。講師仲間でも滅多に聞きませんでしたし、語彙や読解の内容が非常にアカデミックで、いろいろな分野に精通していないと到底無理だろう、と想像していたからです。自分で、英検は準1までだな、と思い、TOEICを定期的に受け、2012年に930点とれた時点である程度満足しました。ある日、何かのはずみで、英検ホームページの1級過去問題の語彙問題を解いたら、7割以上正解だったので、「これば挑戦してみようかな…」と思ったのが1級受験のきっかけでした。2013年元旦から、1級用の勉強をスタート。語彙と読解用の問題集を毎日少しづつこなしていきました。自宅の教室が、英検準会場資格登録校であり、毎年秋に生徒が受験する時に一緒に受験するつもりでした。(1級、準1級は本会場での受験ですが、一緒申し込めます)そのうち、エッセイの壁にぶつかりました。「どう書けばいいのだろう…」 幸い、月1回カナダ出身の先生に個人レッスンをしてもらっているので、相談して春休みにエッセイの書き方のテキストを貸してもらって読んだり、書いたエッセイを添削してもらったりしました。10月に初めての1級一次試験受験。読解問題で理解できない文章もあり、リスニングも自信がなく、「これは落ちたな」と思い「結果が出たら今度はあの問題集を買おう」など次回に向けての計画を立て始めていました。ところが、結果はぎりぎりのまさかの合格!「やった!」と喜びたかったのですが、二次試験というものを全く考えたことのなかった自分に唖然とし、苦しい日々が始まりました。

 

<はじめての二次試験>

英検ホームページで二次のバーチャル試験を見て、言葉を失い恐怖に襲われました。一次試験なら自分で受験時期を決めて対策できます。でも、二次試験はいきなり2週間後に迫っている…。わらをもつかむつもりでネットで情報を集めたら「テソーラスハウス」という言葉が何度も出てくるので、早速直前対策のレッスンに3度申込みました。ここで初めてスピーチの作り方等を学びましたが、トピックに出るような社会問題を深く考えたこともないので、ほかの人のスピーチを聞いては感心し、恐怖を感じたまま迎えた11月に受けた1度目の面接試験は、スピーチ時間が1分近く余る散々たるものでした。

 

1度目の二次不合格・スピーチ対策コース初受講>

不合格を確認した後、早速テソーラスハウスの「二次スピーチ対策コース」に申し込みました。8回コースで、毎回“Politics”, “Economy”といったカテゴリー別の数個の問題から1,2問を選び、スピーチの内容を考えていく、というものでした。まず、考えたことのない内容が多かったので、その情報集めに時間がかかりました。職業柄、教育・社会等のトピックは馴染みがありましたが、日本の政治・経済、医療やテクノロジー、環境などのトピックは苦手なので大変でした。そして、情報を集めたあとは、自分なりの考えを決め、理由等のポイントを2つ考えなくてはいけません。12月から2月にかけてのレッスンでしたが、この年末は「大掃除しない!」と決めて年末・年始も勉強していました。(4回受験することになっても、翌年の秋に終わるので、来冬には大掃除できると思っていました) ちょうどソチオリンピックの時と重なり、クラスメートと話をしていたら、小林先生に「オリンピックを見ている場合じゃありませんよ」と言われてしまいました。8回のレッスンを終え,少し慣れてきましたが、まだまだ充分にスピーチ作成はできず、いろいろと指摘されることの多い時期でした。

 

2度目の二次試験・2度目の不合格>

2月末の2度目の面接試験で選んだトピックは、「学校教育で、サイエンスを強化するべきか」でした。テソーラスのレッスンで「子どもが将来に向けて学ぶべき教科とは」といった問題で、「食育」と「体育」を考えて言ったことがあるのと(ロバート先生には今ひとつ、という反応をされましたが)自分が理系が苦手なため、Noと答え、代わりに「国語」と「体育」を強化すべき、という内容で何とか説明しましたが、論点が弱かったようです。小林先生にも、「それはYesでしょうね…」と言われました。1回目よりは少し点数が上がったとはいえ、またの不合格…。2度目のコースを申込みました。

 

<スピーチ対策コース2回目受講>

2回目のコースは4~6月の12回コース。前回のコースで考えたトピックや似た問題が出てきて、スピーチが考えやすくなっていたので、今回はなるべく全ての問題についてのスピーチを考えていくように心がけました。前回は新聞のスクラップが溜まって大変になっていましたので、朝日新聞のデジタルを申込み、スクラップ機能を使って参考にしたい記事を保存していくようにしていきました。小林先生やロバート先生にもすっかり慣れ、仲良しのクラスメートもでき、帰り道に復習しながら帰るようになっていました。スピーチや、調べていった内容について、小林先生に褒められることもでてきて、少しづつ自信がついてきました。

 

3度目の二次試験・3度目の不合格>

7月の3度目の面接試験で選んだトピックは、「政治的活動は違いをもたらすか」でした。毎日、新聞を読み、テソーラスのレッスンでもいろいろ話したことのある政治問題で馴染みがあり、Yesと答え、3点理由を挙げました。震災後、多くの国民が原発に反対したけれど、政府は原発再開を決めてしまったこと、年末に国民の反対の中、特定秘密保護法を施行してしまったこと、7月にこれも国民がデモを繰り広げている中、政府が憲法解釈の変更により、集団的自衛権の行使容認を閣議で決めてしまったこと。Q&Aで、すかさず、「あなたのスピーチによると、どれも失敗に終わっている気がしますが…」と言われましたが、「変わっていく最中です。今度の選挙で違う政治家を選び、変えていきます」と主張しましたが、あとで考えると無理がありました。自分がこれらの政策に反対していたので、「違いをもたらす」として、Yesと言ってしまったのです。希望的観測でした。ただ、このような政治問題について、知識や自分の考えが蓄積していたので、そのあとのQ&Aではかなりスラスラと答えられた気がしました。終わった直後は、「うまくいったのではないか」と思いましたが、やはりスピーチの得点が低く不合格でしたので、Noにしていたら、もしかして合格していたのかもしれません。Q&Aは、前より高得点をもらえました。

 

<スピーチ対策コース3回目受講>

4回も受験できる、と思っていた一次試験免除で受けられる面接試験も、最後1回になってしまいました。今回も、やはりテソーラスにお世話になることにし、3度目のレッスンを申込みました。8~10月の10回コースでした。小林先生には、「受かると思っていたのに」と言われ、ロバート先生にも「何でまたいるの?」と驚かれた表情をされてしまいました。最後のコース時の挑戦は、レッスンで扱う問題だけでなく、実際の過去問題にとにかく毎日あたり、いろいろな問題に対応できるようにしておこうと思いました。たくさんこなしていくといろいろな問題に応用できるようになり“Education”, “Society” など項目別に2つのポイントをファイルしたカードは、最終的には200枚近くにもなりました。

 

4度目の二次試験・4度目の不合格>

11月の4目の面接試験で選んだトピックは、「テクノロジーの進歩は早すぎるか」でした。これは、過去問題で考えたことのある問題なので(全く同じ問題が2003年にありました)、内心「やった!」と思いました。Noと答え、医療の発展と温暖化を減らすためにもっと必要、という2つのポイントにして話しました。Q&Aも無難にこなし、問題はないと思っていました。かなりの自信で迎えた結果…。まさかの4度目の不合格…。あとで考えたら、Noの理由の説明が弱く、ポイントは悪くないのですが、説得するには至らなったようです。でも、その時は合格を信じていましたので、頭が真っ白…。絶望の気持ちのまま、小林先生にお電話で伝えました。自宅の教室で登録している団体申込みですので、通常の人より早く正午にはネットで結果がわかります。ですので、いつもほぼ1番に電話してきました。そして、今回は合格のお知らせ1号になれると思っていたのです。それに、今回は、「不合格でした」だけの連絡ではありません。あとがないのです。1年前に、まぐれのように1次試験に合格して以来、もう一度1次からやるのは絶対嫌だ、と感じていました。先生にお伝えすると、「合格される力は絶対ついていたのに…。本当に不運でしたね。」と言われましたが、不合格は不合格…。もう英検とはおさらばだ、と思いました。「やめてしまうのは、もったいない…」と散々言われましたが、1年間の受験勉強期間は、仕事以外の全ての時間を費やしたといってもいいくらいでしたので、もうこれ以上はできない、とお伝えしました。

 

<不合格後>

年末は通常通り仕事に追われたあと、昨年できなかった大掃除を楽しみ、年が明けました。1年間、二次対策のため、と我慢していた分を取り返そう、と美術館に行ったり映画を観たり、友人と会ったりしました。それでも、習慣になった新聞読みやニュースチェックは自然と続いていて、何か耳にすると、2つのポイントを考えてしまうような癖もついていて、苦笑していました。結局、あのハードな受験勉強の日々は無理でも、普通の生活を送りながらゆっくり挑戦しようかな…と、自然に思えてきました。

 

<新たな挑戦へ>

2015年2月くらいから少しづつ一次試験対策をはじめ、「テーマ別、文で覚える単熟語」を毎日1記事こなし、またタイム誌を購読し、読解に慣れようとしました。語彙は12回分の過去問題(問題集2冊分)に出たものも全部覚え、試験1カ月前となったゴールデンウイークからは、試験勘を身につけよう、と読解やリスニングも過去問題に取り組み初め、エッセイは最後の1週間前から毎日1つ書いていき、書き方を思い出していきました。

 

<再び1次試験受験・合格>

6月に受験した一次試験。80点は何とかいけそうだから合格できるかな、と思っていましたが、合格点が83点の高得点、と知って一気に青ざめました。二次試験を少し意識し始めていましたが、「それはない!」と確信し、「また一次か…。今度は10月。いつから始めよう…」と思い、不合格通知を待つことにしました。ところが、結果は87点のまさかの合格!23/25の語彙、24/28の作文の高得点のおかげで、合格者の平均点くらいの点が取れていたのです。「やった!1次合格だ!」という嬉しさより、もう1次をしばらく受験しなくて済むこと(少なくても1年は)に嬉しさを感じました。一時は遠い存在になった二次受験資格を、また手に入れることができたのです。また、4回チャンスがある!

 

<二次試験まで1週間のみ>

喜んだのもつかの間、一次試験不合格を確信してしまって何もしなかったので、二次試験まで2週間しかありません。またちょうど仕事が立て込み、二次対策ができるのは実質1週間しかありませんでした。「今回は新しいスピーチを考える時間はない」と思い、本棚にしまってあったテソーラスのレッスンのテキスト、ノート、過去問題用で作ったカードなどを見直すことに徹しようと思いました。数が月前には、スラスラ言えていた内容も、見事に忘れています。ショックを受けながら、それでもなるべくたくさん見直し、得意な内容は繰り返し読むようにしていました。

 

5度目の二次試験・初めての合格>

7月の5度目の面接試験で選んだトピックは、「児童労働に世界は真剣に取り組んでいるか」でした。この問題は、1回目のテソーラスのスピーチ対策コースの“World”の分野で、「発展途上国で児童労働をなくすには」のスピーチを作り、今回テスト直前まで見直していたトピックです。用意していた内容を言いたかったので、Noと答え、なくすための取り組みを2つのポイントで言いました。今までの経験から、早めに終わって結論を繰り返して言うより、時間ぎりぎりか、時間が過ぎても話している方が好印象のような気がしていたので、ずっと話し続け、タイマーがなっても何も言われなかったのでスピーチを最後まで言いました。Q&Aでは、「とにかく説得するように、うなずいてもらえるように、こっちがいいたいことに持っていくように」と心がけました。あまり知識のないことに持っていかれたりして、完璧にはいきませんでしたが、あるNGOによる途上国の女子への支援プロジェクトについて、自分も支援していることから、そのパンフレットにのっていた内容を説明したり、どうして女子教育が重要かなどを述べたら、「なるほど」といった表情をされた気がします。

 

ただ心配だったのは、質問についてNoと答えた理由を明確に述べる代わりに、自分が用意していた内容を使いたかったために、撲滅方法を述べてしまったことです。今までも、質問の取り違えや、質問から少しずれたことを言ったりして、小林先生やロバート先生に注意されたことがかなりありました。

 

また、5回の面接試験の中では、一番よくできた、と思いましたが、今までも何度も「合格では?」と思い不合格だった経験をしているので、期待しないように待ちました。毎回3,4カ月かけて準備してきて不合格でしたが、今回はたった1週間の準備期間…。「そんなに甘くないはず。落ちたらまた対策を考え、しっかり時間をかけて頑張ろう」と思うようにしていました。ところが…。本当にまさかのまさかの合格でした!高得点ではありませんでしたが、紛れもなく合格でした。本当に信じられませんでした。前回4度目に不合格になった11月から8カ月も経ってご無沙汰していましたが、すぐ小林先生にお電話して報告しました。すごく喜んでいただきましたが、合格できた一番の理由は、やはりテソーラスで長い間お世話になったからだ、と実感しました。

 

<テソーラスのレッスン受講中行ったこと&得たこと・今後へ>

テソーラスのレッスンでは、「情報集め」と「2つのポイント」の重要さを叩き込まれ、3期も通わせていただきました。平日は、朝、新聞を読んで9時か10時には宿題のスピーチの情報を集め、スピーチを考え出し、お昼過ぎまで続けました。午後から夜は仕事があるので、夜9時過ぎに、7時から録画したNHKのニュース、クローズアップ現代などをメモを取りながら見ました。スピーチに使えそうな特集やドキュメンタリーなども録画して、時間を見つけて見るようにしました。テソーラスには土曜の午後通っていましたので、金曜までに宿題を終わらせるようにし、土曜夜はなるべくレッスンの復習をしたかったのですが、翌週の新しいトピックが気になりあまりできませんでした。日曜からは次回のトピックに取り掛かります。このような日々でしたので、テレビドラマ等は全く見なくなり、週末遊びで出かけることもなくなりました。ただ、結果を待つ間は休みましたし、仕事上忙しい学期末・学年末はなかなか時間が取れず対策はほとんどできませんでした。それでも、その3期の積み重ねで結局合格にたどりつけたと思います。得意な分野で、ある程度自信を持って言える内容が増えましたし(教育、貧困や虐待等子ども問題、少子化、高齢化、人口増加、女性の貧困、性差別、家族、雇用など)、得意ではないのでトピックに選ぶ確率は低くても、温暖化等の環境、安楽死・臓器移植等の医療、テクノロジー、犯罪、テロ、国連、グローバル化など、さまざまなトピックを学び、考えたことは、この機会がなかったらできなかった貴重な経験です。そのことは、特に中・高校生や大人の方へのレッスンでも大変役立っていますが、それだけでなく、日々の生活で視野が広がり、知識や教養が前よりついたことで興味が広がり、人生が変わったと思っています。また、二次対策を長い間行ったことは、1次試験の作文にも役立ったと有難く思っています。今回の一次試験の、クローンについての作文は、テソーラスに通わずに自分だけで勉強していたら、書くことができなかったと思います。

 

一度は、「もうやりたくない」と本当にやめるつもりでしたが、再び挑戦して最終的に1級に合格できたので、あきらめずに続けて、本当に良かったと思っています。また、当初は絶対考えられなかった、一次試験からやり直すことになったことも、2度合格したことと、また2度目はほぼ平均点を取れての合格でしたので、「一次試験の合格はまぐれでない」と証明することができ、結果的には良かったと思います。

 

それでも、一次試験の読解やリスニングは、決して自慢できる得点は取れていませんので、1級取得者として恥ずかしくないように、今後強化していきたいと思っています。

 

同時に、せっかく身につけたスピーチ力や知識も、錆びないようにずっと研いで、勉強し続けていきたいと思っています。

 

また、普段同業の英語講師くらいしか定期的に会う人がいませんので、テソーラスで、会社員、会社の社長さん、医師、主婦の方、定年された方など、さまざまな職業・年齢・性別の方と毎週お会いでき、刺激をもらいながら学べたことも、楽しい経験でした。

 

最後になりましたが、長い間お世話になり、いつも親身にご指導してくださり励ましてくださった小林先生、ロバート先生をはじめ、その他何回かお世話になったネイティブの先生方、本当にありがとうございました。

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