校長日誌

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テソーラスハウス校長 小林蕗子

テソーラスハウス
校長 小林蕗子

[ 2014 年 8 月 29 日 金曜日 ]

日本人は創造力が乏しいのですか。

日本人は創造力が乏しいのですか。 20140828

今日はテソーラスハウスのクラスで皆さんが考えたり発言したりしたことについて書いてみます。

先日の英検1級二次クラスで’How to improve Japan’s image in the world’

というトピックが出ました。「日本人はもっとcreativity を高め日本を魅力的な国にするべきだ」という意見が出ました。長きにわたって日本人に欠けているもののひとつとしてcreativityが挙げられてきました。海外の国に比べて日本人は創造力、発想力において貧弱であると言われてきました。それは教育も含めて日本というシステムがもたらした画一的構造であるとオランダのジャーナリストは厳しい指摘をしました。

そういえばこれまで英検1級二次試験のテーマは「日本の教育は改革されるべきか」といったような教育関連のトピックが多く出題されてきました。その答えとして日本人の画一型思考方法は学校教育の暗記主義がもたらしたのであるから学校教育の方法を変えるべきであり、外国に負けない創造力のある人間を育成すべきとのスピーチを20年間の長きにわたって聞かされてきたように思います。

しかし先日のスピーチクラスでこの聞き慣れた意見を耳にしたときふと違和感を覚えました。今の日本はもう違うのではないか。外国人を惹き付けるに十分に成熟した国ではないのかと。

確かに日本人は他人が創造したものをまねるのに長けているかもしれません。日本の高度成長の先駆けとなったソニーのウォークマンの技術も基本は欧米人の開発によるものでした。しかし今世界が新たに注目している日本の科学技術、

芸術文化を考えてみたとき日本人はそれほど創造力が低いのでしょうか。

世界の先端を行くと言われているロボット技術、再生医療技術(iPS)、文化面ではアニメーション、漫画、日本料理など他の追従を許さない創造性が発揮されています。戦後高度成長を遂げた日本人のことを「マネの上手な日本人」と海外から揶揄されましたが戦後70年経った今日本人は伝統に支えられた独自の発想力を醸しだし豊かな想像力を持つ人々の国に変貌させたのではないでしょうか。

英検1級二次トピックはその時代を反映した問題が出されますから、多角的な切り口からアイデアを考え多様なテーマに対して独自の考えを発表することが大事です。創造力、想像力の豊かな人はひとつのアイデアから多岐にわたって意見を展開することが出来ます。

英検1級二次面接のトピックに対するサンプル本も出回っていますが、誰もが答える同じ意見は避けるようにしましょう。誰もが話す同じアイデアではあまりにもcreativity に欠け魅力的なスピーチとは言えません。

日々変化する社会情勢に対して高い感度をもって独自の意見を展開することが出来れば英検1級二次の試験官に満足してもらえること請け合いです。

流れる川のように変わり続ける時代に対して自分の感性を研ぎ澄まして次々と新しい発想を生み出すことが出来れば素晴らしい日本人と認められ、他人と同じ意見しか言えない退屈な日本人という評価は消えることでしょう。

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