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英検1級合格まで厳しい道のりを振り返って

 2014年

英検1級合格まで厳しい道のりを振り返って        2014年第1回合格 久下香奈

英検1級は、「一次さえ受かれば二次はすぐ受かるだろう」と思っていました。しかし思えばこれが長い苦悩の始まりでした。筆記試験5回、面接試験4回、気が付けば英検1級合格まで3年の月日が経っていました。

私がテソーラスハウスを訪ねたのは2回目受験後でした。それまでは参考書のスピーチを暗誦したり、過去のトピックを元にスピーチを作っては覚える、を繰り返していました。過去2回とも不合格A判定だったので、独学でいけると思っていましたが、その独学にも行き詰まりを感じ他の勉強法をネットで探していた時、テソーラスハウスを見つけました。私には当時3歳と7歳の子供がおり、夫は地方へ単身赴任中。毎回通うことは無理だろうと思っていましたが、「通える時だけでも」と藁をもすがる気持ちで受講を始めました。

受講開始から、自分の勉強法が違っていたことを思い知らされました。それまで何でもいいので2つのポイントを述べ、2分間しゃべり続けることさえできればよいのだと思っていました。しかしテソーラスハウスでは「YesかNoかの立場をIntroductionで明確に述べ、その理由を具体例を挙げて2つ述べる」ことを徹底的に教え込まれます。たとえば、『いじめはなくせるか』というテーマの時、私は「いじめをなくすことはできないが、減らせる方法はある」と対策2点を述べましたが、与えられたテーマが「できるかできないか」を問うYes/No クエスチョンなので、回答としてはまず「できない。なぜならば、以下の二つの理由からである」と始めること、トピックの質問文をすり替えることは絶対にいけないと教わりました。

「通える時だけでも」と考えて受講を始めましたが、外国人講師の鋭い質問、他の受講生のスピーチ、小林先生の一人一人に対するアドバイスがあまりにも充実していたので、授業は絶対に休みたくないと思うようになりました。でもコース途中での入学だったことと、最終レッスン日に大雪が降り、子供の預け先もなく家から出られなかった不運があったりし、わずかテソーラスハウスで5回受講しただけで3回目の試験がきてしまいました。

二次試験3回目の受験。選んだトピックは『地球温暖化は改善の傾向にあるか』。レッスンで「北極の氷が近年増えている!?」という逆転現象について触れたことがあり、それを踏まえ、「そういう意見もあるが、温暖化は改善していない。なぜならば①多くの種が温暖化によって生息地を失い、絶滅の危機に瀕している。たとえばホッキョクグマとか。②温暖化は人間の生活にも影響を及ぼしている。温暖化が原因の気候変動、異常気象、水不足、伝染病など、特に途上国では深刻な問題だ。」という内容で、ぴったり2分で終わりました。スピーチはうまくいったと思いましたが、Q&Aはすべて日本人からの質問でした。中には質問の意図が読み取れないものもありましたが、平静を装い答えました。ところが試験官から「ちょっと私の質問の答えになってないけど…。」と言われ、不安のうちに終了しました。

スピーチとQ&Aはスムーズに答えたつもりだったので、合格か、落ちてもぎりぎりだと思っていました。ドキドキしながらネット発表を見て愕然。結果まさかの52点。この時はテソーラスハウスに通った成果が全く表れなかったと落胆しました。

悔しさの中、結果と試験でのやりとりすべてを小林先生に報告すると、丁寧なお返事をくださいました。「スピーチの内容とQ&Aについて、ネイティブ講師にしっかり検証してもらうこと。自分のスピーチに納得していながら低い評価をもらうと今後の勉強の士気にも影響するから」と。他にもアドバイスや励ましのお言葉をたくさんいただき、もう一度小林先生を信じてついていくことにしました。

その後郵送されてきた結果は予想外のものでした。スピーチとQ&Aの点数は伸びていました。テソーラスハウスのおかげです。しかし、語彙文法と発音があまりにも低い評価でした。語彙文法と発音は過去2回全く同じ点数で、ある意味自分の英語の本質的な部分なので、なぜこの点数が低かったのか、全く不可解でした。

テソーラスハウスで試験の内容を検証していただいた時も、ネイティブの先生は「ノンネイティブとして問題ないレベルだ、なぜそこまで点数が低かったのか疑問だ」と言ってくださいました。詳しく検証してみると、本番の試験時、ネイティブ試験官からは自己紹介の時に一度質問されただけで、あとは全部日本人試験官からの質問でした。ネイティブ試験官は足を組み、目も合わずに終わった感じだったと話すと、たまにそういう試験官がいるということでした。そういえば過去2回はつたないスピーチ、Q&Aでも、試験官の方は一生懸命身を乗り出して聞いてくださっていましたが、今回の試験官は二人とも冷たい雰囲気だったな、と思いました。先生方もその場にいた受講生の皆さんも、運が悪かった、次は大丈夫!と励ましてくださり、残された最後の1回の試験で絶対に合格しよう!と自分自身を奮い立たせることができました。

それからテソーラスハウスで2クール目の受講が始まりました。以前は毎回足を運ぶだけでドキドキしていましたが、次第に授業を受けるのが楽しみになりました。レッスン中に受けるアドバイスも、以前はなぜ自分のスピーチではダメなのか素直に受け入れられないところがありましたが、今回はアドバイスの内容が良くわかり、回を重ねるごとに自分のスピーチも良くなってきているのを実感することができました。

レッスンで再三言われてきたことが、「笑顔で、自信をもって話す」ということです。全く同じ内容を話したとしても、笑顔、声の大きさ、自信によって、相手に与える印象が全く違うというのです。前回発音の評価が低かったこと、試験官が自分のスピーチに関心を持ってくれなかったことはこれが原因かもしれないと思い、家でスピーチの練習をする時は、自分のスマホで何度も録画・録音をしてみました。

他にも2点大事なアドバイスをいただきました。一つは、Q&Aの答えは45秒以内を心がけること。試験では「何かしゃべらなければ」と思い長くなることがありますが、長くなるのはかえってマイナスだと教えてもらいました。もう一つは、質問の意味が分からないまま長々としゃべらないこと。質問の意味が分からなければ聞き返して良い、ただし聞き返すのは一度だけ。それでも分からなければ推測して答える、しかも手短に、というものでした。どれも敗因として思い当たることばかりでしたから、これらは意識して改善していきました。

スピーチについても、作って暗誦することからなかなか抜け出せずにいましたが、小林先生からそれは意味のないやり方だと言われました。問われた題材についての背景まで知っていないと、具体性のあるスピーチにはならないし、Q&Aで答えることができないというのです。この点についてもずいぶん前から指摘されていたので、今回は「なぜ?」というところまで深く踏み込んで下調べするようになりました。例えば、『安楽死は合法化されるべきか』という問いに対し、日本における是非はもちろん、安楽死が合法化されている国、さらにはなぜそれらの国が安楽死を合法化しているのか、個人主義の国だからというならなぜその国は個人主義を尊重するのか、まで調べます。こうして最後のクールでは、使用したノートは3冊にもなりました。そして試験直前の1週間は、授業でやったスピーチと下調べのおさらいに徹底しました。

そして4度目の受験。今回は自己紹介から見直し、よく聞かれる休日の過ごし方も練習して臨みました。選んだテーマは『幹細胞研究は今後も進められるべきか』。序論が長くなり、①先天性疾患の治療に役立つ、②臓器移植に役立つ、と述べようとした二つ目のポイントに入ってすぐに時間切れ!しかし今回は試験官の方に「続けてください」と言われたので、20秒ほど延びて終了しました。Q&Aでは、テソーラスハウスで教わったように45秒以内での回答を心がけ、2人の試験官からたくさん質問されました。特に臓器移植についてはいつか出ると思って準備していたので、テソーラスハウスの授業でやった「日本ではなぜ臓器移植が増えないのか」「増やすためにはどうしたらよいか」など、深く掘り下げた知識を持っていたのでスムーズに答えることができました。

たくさんの質問に答えたつもりでしたが、試験官の方がタイムキーパーに時間を尋ね、まだ20秒もあるということで最後に短い質問があり、試験は終了しました。

終わってみてただ一つ、「雰囲気作りには成功した」実感がありました。
でもその他は、自分のスピーチの内容がテーマに則したものになっていたのか、スピーチが延びてQ&Aで時間が余るなんて前代未聞なんじゃないかなどと考えると、合格発表まで夜も眠れない日々が続きました。

そしてついに、72点で合格しました!中でもQ&Aの点数が10点近く上がっていました。テソーラスハウスの先生方に指導された通り、Attitudeが結果を大きく左右しました。
結果を報告すると、小林先生は自分のことのように一緒に喜びと安堵の気持ちを分かち合ってくださいました。先生を信じてついていって本当によかったです。

最後になりますが、私が英検1級を目指すことになったきっかけをお話しさせてください。私は英会話教室を運営しており子供を中心に教えていますが、近年教え子たちも大変優秀になってきています。標準的に中学卒業時には準2級、高校卒業時には準1級取得を目指しています。このままではあっという間に教え子と並んでしまうなと思い、英語学習者の最高峰である英検1級を目指すことにしました。これからの時代の子供たちには、私の英語力はどんどん抜かしてほしいと願う一方、少しでも長く彼らの『先生』であり続けたいとも願っています。英検1級に合格することができ、もう少し長く彼らの『先生』でいられると思うと嬉しいです。そして、あきらめないで努力し続けることの大切さも、伝えていければと思っています。

私があきらめないで4度目の面接試験で合格できたのは、テソーラスハウスのおかげに他なりません。3度目の不合格の時、小林先生の励ましがなければ、4度目も同じ失敗をしていたかもしれません。
たくさんのアドバイスで合格に導いてくださった小林先生、優秀なネイティブ講師の皆様、本当にありがとうございました。

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