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2013年度第2回 国連英検特A級合格体験記

金谷英明 2014年


金谷英明

この度二次試験3回目の挑戦で国連英検特A級に合格することができました。テソーラスハウス小林先生をはじめ、多くの方に支えられここまで何とかたどり着きました。思い返せば英検1級取得後、多くの方が通訳案内士を受験する中、国際問題に深い関心がある私は迷わず国連英検特A級に挑みました。英検1級合格後の自分の方向性を模索されている方や今後国連英検を受験される方・またさらに2次試験の壁にぶつかっている方に少しでも情報を残し、お役に立てればと思い合格体験記を書くことにいたしました。

○二次試験について

1次合格後、覚悟はしていましたが二次試験は大変厳しいものになりました。その理由として、英検1級のように対策本がなく明確な対策をたてづらいのに加え、面接委員の方の質問にどう答えればよいかわからず、最初2回は惨敗でした。試行錯誤の中自分なりに気づいたことについて記します。

・国際情勢について幅広い知識より地域を限定し徹底的に調べ上げ、面接委員と議論を継続できるようにする。

過去失敗した2回の面接試験では範囲を広げすぎるあまり返答が浅いものになり面接委員の方が求めているものとは程遠いものでした。その反省を生かし、トピックをある程度に絞り(シリア紛争・イラン核問題・イスラエルとパレスチナ・中国の領土領空問題・北朝鮮、地域諸国や日本・国連との絡み) その背景や自分の意見、解決策と今後の見通し、国連にできることなどノートにまとめました。情勢は日々変化するので毎日BBCCNNでニュースチェックを付け足していきました。そうするうちに内容は一層深いものになっていきました。練習ではテソーラスハウスのプライベートレッスンに参加させていただき、内容をチェックしていただき、別角度からの意見なども加えていただきました。また、ストップウオッチを使って自分の発言時間が3分程度になるようまとめました。国連の対応や懐に入られたときは反論できるように用意しておきました。そのサイクルを数十回繰り返すことでそのトピックについて絶対の自信がつくようになり、本番では面接委員の方々と楽しく議論を交わすことができました。

・諸問題の背景にあることを学び、絡めて発言する

国際問題は様々な背景がありののそれらが密接に絡み合っています。それらをしっかり押さえることが大切です。たとえばイラン核問題にはイスラエルの核問題、中東諸、国との宗教的対立、アサド政権、ヒズボラ・ロシアとの関係が背景にあり代理戦争

の中GENEVA CONVENTIONが良い結果を生むかどうか、アメリカとサウジアラビアとの間にどのような不和が生まれ、サウジアラビアは国連にどのような対応をとったか、国連IAEA・安保理は何ができるか、経済制裁部分解除は和平につながるのかどうか、このままいくとイラン核問題はどうなるかその見通しなどことこまかく関係を調べる必要があります。そのうえで自分の意見を考えるのです。専門誌(TIME, ECONOMIST ,DAILY YOMIURI BBC NEWS)NEWS(BBC CNN BBCPOTCAST)から関係する情報を入手するとよいと思います。

・国際問題で質問してほしいことを面接シートに書く

面接委員の中には面接シートを参考に質問する方もいます。質問してほしい国際問題を記載すれば質問してもらえるかもしれません。私なりに感じたことは国際問題以外あまり比重が高くなく(面接委員が聞きたいことではない)時間をかけ過ぎないということです。議論はあくまで国際問題でそれ以外話しすぎると時間を気にし始める面接委員の方もいます。そのような時はコミュニケーションの得点が低くなる気がします。適度に切り上げ、自分の得意な国際問題にもってくることができれば勝機があるかもしれません。繰り返しになりますが、表面的内容や、30秒程度で終わるような短い返答であると面接委員の方は退屈してしまい厳しい結果になるかもしれません。そのため、1つの話題で15分持続できるくらいの内容が必要であると思うのです。

最後になりますが、検定試験合格は面接委員の方との相性・質問内容・当日のコンディションなど様々な要素が関係します。そのため、国連英検特A級合格は巡りあわせのようなもので一次合格できる方は、たとえ遠回りしても最後は必ず二次試験合格できると思います。私は幸運にも総合評価9で合格をいただきましたが、前回前々回は評価6の大惨敗でした。仕事や家庭で思うような時間が取れず二次受験を取りやめようと思いました。そんな中、自分の生徒たちが果敢に大学入試・専門学校など自分の進路に挑戦する姿を見て、自分も高みの見物ではいけないとプライドを捨てぼろぼろになるつもりで二次に挑みました。結局伝えたいことの半分くらいしか伝えられず反省が残る結果となり、合格はしたもののこの思いはいつか必ず東京巣鴨にある二次試験会場で晴らすと自分に誓い、新たな気持ちで日々勉強に取り組み始めています。私は教員という立場であるので、周囲の方はあまり自分の間違いを指摘してくれません。英検1級受験や国連英検特A級受験で小林先生からいただいた厳しいご指摘は私にとって一生の財産となりました。栃木という遠方からテソーラスハウスに通い、ネイティブの先生方と議論することが楽しみでなりませんでした

国連英検特A級を受験される方のご健闘を心よりお祈り申し上げます。

金谷英明

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