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「英検1級二次試験合格の方法」

増田 英検一級二次試験 2012年

1.特に注意すること

①直前3~4か月前からスピーチ原稿の丸暗記を止める。現行の丸暗記に頼りすぎると、(1)新聞記事などで知っている記事の内容を自由、瞬時に具体例として記憶から引き出しにくくなる。臨機応変に何かの情報を適用する力を訓練できない。自在にorganizeする機会を失ってしまうのだ。これはとても大切なことだった。(2)原稿の通り言おうとする習慣がついてしまう。

②暗記でなく内容の柱(ポイント)を2つ、1分間時間を計り思いつける訓練をした。このポイントを思いつけるよう自分の考えをハッキリさせる意識を強めて、本や新聞記事を読んだ。初めはうまくゆかないが、ストップウオッチを片手に訓練すると必ずできるようになる。

③初めは2つのポイントを考えたら、書き出して1つのポイントについてのみスピーチをしてみた。そして、もう1つのポイントについてスピーチをいきなりしてみる。これを数回繰り返し、形ができたら題名を見て2分間を計り、スピーチをしてみた。この時、初期にはうまくいかなくても落ち込まないでいいと自分に言い聞かせ、常に楽観的な心的態度を大切にした。

④過去のスピーチ問題の収集。私は、英検サービスセンターに電話して2004年度からの問題集を入手していた。テープもつけてもらい1次対策にしていたので、問題収集はうまくいっていた。一方、スピーチのテープなどは1度も聞かなかった。また、自分のスピーチを録音することもしたことはない。

⑤いきなりスピーチをやった後、紙に書かずに、頭の中で書き換えたり、表現を改めたりする操作を行った。初めはつらかったが、だんだん慣れてくるので心配はいらない。これが大きな決め手の1つになったと思っている。頭の中に画面を想定してみるとよい。

⑥直前2か月前になったら、それまでに積み重ねた問題の中、自分が気に入ったジャンルのものを2つのポイントを付けて1枚の紙に書き出し、この紙を持ち歩き、タイムを計り反復した。問題を見たら、2つのポイントを直ぐに思い出して、すぐにスピーチできるようトレーニングした。

⑦試験1か月ぐらい前に、⑥で慣れたスピーチをした後、過去の問題から未知のものを1つずついきなりスピーチをした。1分で2つのポイントを考え、2分でスピーチをしてみた。必ず⑥をマスターしてからインプロンプトを行った。初めはぐらつき、ぎこちなさが出るが、だんだんと形になってくるので心配はいらない。この時、⑤の操作を行い反省した。そして、翌日ポイント、内容を改め、やり直してみる。インプロンプトも1回で終わらせず、数回形になるまで1つの問題を繰り返した。同時に、このあたりでスピーチをした後、1つまたは2つの質問を考えて即興で自問自答することもあった。質問の形式は、テソーラスハウス模擬に出席してすべてを吸収した。

⑧natural flow of speechを感覚として身につけるため、短い3人のインタビュースクリプトを使った。月刊『イングリッシュジャーナル』の3人の興味深いインタビューのスクリプトを図書館でコピーし、その言葉使いに注意し、自分がマーク・ザッカバーグ、スチィーブ・ジョブスになりきって、その場でセリフとして覚えては口に出してみる訓練をした。特定の部分のみを暗唱した。言葉を暗記するのではなく、その言葉のnatural flow(of speech)にフォーカスし、その感覚を身につけた。実際のCDは一切聞かずに行う。自分とその言葉を1つにすることが大切。なりきってしまうイメージを強めた。リスニングの訓練ではない。本人になりきり、ワーキングメモリーを鍛えながら、natural flowを感覚にしみこませた。このために量をこなす必要はない。

⑨3か月から2か月ぐらい前から、7段階にはいるまでに一般書4~5冊、新書本5~6冊を興味のある分野について読み、要点を英語にしてまとめた。同時に、The Japan Timesの1か月ぶんの束を図書館で読み、大切と思う具体例で使えるよう記事を探してコピーし、できるだけ短く要点を英語でまとめ直して暗唱した。小さなノートに分野別にまとめて暗唱した。

2.注意したこと

*毎日訓練に励む。時間は短くてもよい。

*精神の健康を保てるよう心がける。

試験当日

*アティテュードをアピールする。落ち着き、誠実な態度を示す。

*話を聞くとき、話すときにはアイコンタクトを厳守。欧米人にとってアイコンタクトは相手を尊び、存在を認めることを意味している。したがって、コミュニケーション成立の大切な要件の1つである。

*クイックリスポンスに努める。3秒黙り込んだら、silent treatmentとみなされる。私は、1秒後にすべての質問に返答した。

*最後まで集中して、落ち着いて全力を尽くす姿をアピールした。帰るとき、Thank you both for your time.と告げて席を立った。最後の一言まで集中し続けた。

*清楚なドレスコードを守る。ジーンズにピンクのシャツという人もいた。私は、人生の一大事と捉えていたので、ベージュのカジュアルジャケット、白ワイシャツ、グレーのスラックス、黒の靴だった。試験官は2人ともスーツ、ジャケットにネクタイだった。

*試験官2人、タイムキーパーの人々に対するempathyを持っておく。特に、試験官は1日7時間同じ場所で閉じこもり、一人ひとりの受験者に対応しなければならない。そのstressfulな状況に共感しておくことも大切なことではないだろうか。自分だけがつらいのではない。

終わりに

総じて技能(スキル)というものは意識と無意識が協働し、心の全体と「体」も加えたホール・パースンが活性化されて、初めて身につくものと考える。その時重要なことは、技能を導くプロの言葉だ。一定期間努力を続ければ続けるほど、英語が出来るようになる。そのために健康な前提と方法がなくてはならないと今回の実践を振り返り痛感した。

初回二次試験  45点

第2回試験   79点

以上4か月実行した記録である。

増田

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