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英検1級英作文予想問題を使った二次対策

中村一 英検1級二次試験 2011年

英検1級(2010年度第3回)に合格しました。

いわゆる独学ですが、二次試験の2週間前にテソーラスハウスの『英検1級英作文予想問題』と『英検1級二次面接試験想定問題集』を購入しました。この2冊、特に『英検1級英作文予想問題』は、非常に有用でした。今後、英検1級を受験される方にとても役立つことと思います。その活用の一例ともなればと思い、体験記を送らせていただきます。

【一次試験の準備について】

英検1級には、それまでにもチャレンジしようと思ったことがありますが、語彙に関する問題を見るたびに、「とても無理!」と感じていました。

その思いがあったので、受験準備は語彙を増やすことから始めました。年末に英検協会のホームページからダウンロードした過去問に当ってみたところ、語彙問題については何とか80%前後の正答率を得られそうだという感触を得、次のステップと決めていた『英作文』に取りかかりました。

まずは書くことと思い、過去問のなかからトピックを選んで書いてみました。書き始めると、このトピックだと、あのようにも書ける、こんな見方もあるだろうと思考がなかなかまとまりません。英文についても、言い回しや文法が気になって書き進むことができず、たった200語のEssayを丸1日かけても書き終えることができませんでした。

それでも、一次試験のある週までには、なんとか5つ程Essayを仕上げ、「長文読解は時間があれば解けるし、語彙も70%は大丈夫、リスニングも力がついたことだし、英作文で50%(14点)取れれば合格だ」と自分に言い聞かせました。

実際の試験では、語彙・熟語で2問ほど直前に覚えていた単語が出題されるという幸運があり、Essayにもほぼ40分を使うことができて、リーディングセクションが終わったときには手ごたえを感じました。ところが、あまりにEssayに気を取られていたせいか、リスニングセクションが残っていることを忘れて気持ちが帰宅モードに入ってしまっていたところに、リスニングセッションが始まってしまったのです。とても慌てました。リスニングテストの場合、瞬間の出遅れや聞き逃しが次から次へと悪影響を及ぼしてしまいがちだと思います。今回の私も、なかなか集中力が戻らず、「頼りにしていたリスニングで取りこぼした」と、とても暗い気持ちで試験場を後にしました。

数日後にアップロードされた英検協会の回答を見て、不出来と思っていたリスニングも24点ぐらいと分かり、Essayで60%程度の得点があれば合格できそうという微妙な状況で発表を待つことになりました。

 

【二次試験とテソーラスハウス】

一次試験が終わった直後、『外国語で行うツアーガイド』というボランティア活動のガイダンスに参加しました。その折にお会いした方の一人が英検1級を持っておられ、ご自分の二次試験受験の対策について、「渋谷にあるテソーラスハウスという英会話学校の直前模擬クラスに参加したのがよかったと思います。受講料も高くなかったですよ」と話して下さいました。

一方、英検協会のホームページで『バーチャル二次試験』というムービーを見たり、何人かの英検1級合格者の方のホームページを拝見し、二次試験でのSpeechが、私にとって一次試験のEssay以上の難物だという認識を持ちました。

与えられた5つのトピックから1つを選び、1分間で考えをまとめて、2分間のSpeechを行う…。それには、本来的な語学の能力とは別の能力を必要とし、日頃そのような訓練をしていなければ母国語の日本語でも無理だと思いました。

やはり直前模擬クラスなるものを受けてみようかと迷いましたが、これまでも独力でやってきたのだからとにかく1度目は一人で頑張ってみることにしました。但し、Essayの準備で自ら原稿を書くことの大変さを実感していましたので、二次試験では最近のトピックをカバーした予想問題集のようなものを手に入れなければと思い、随分探しました。結果として、ホームページでテソーラスハウスが『英検1級二次面接試験想定問答集』を販売していることを知りました。

インターネットで一次試験の合格を確認した翌2月8日に『英検1級二次面接試験想定問答集』を買いに出かけました。テソーラスハウスでは、「『想定問答集』にはテキスト(サンプル文)がなく、質問とそれに対する回答という形式なので、『英検1級英作文予想問題』を購入することを勧めます。英作文の練習はEssayの準備に通じますから」との説明を受けました。結局両方を購入して帰りました。

『英検1級英作文予想問題』の特徴は次の通りです。

  • (1) 最新の時事問題などから出題されそうな20のトピックを取り上げ、それらに対して6つずつのポイントが与えられている
  • (2) それぞれのトピックに対してサンプル文が2つずつ載せられている
  • (3) サンプル文は、導入部分、主張・説明(1)、主張・説明(2)、主張・説明(3)、結び部分の5つの要素で構成されている
  • (4) サンプル文の長さは約200語である
  • (5) サンプル文は、それぞれ3つずつのポイントをカバーしている
  • (6) トピックがYes/Noを聞いている場合には、Yes/Noを明らかにしたサンプル文が1つずつという組み合わせになっている

私は、まずサンプル文をWord文書に打ち直すことから始めました。これによって、Essay(即ち、Speechのストーリー)は、導入部分、主張・説明(1)、主張・説明(2)、主張・説明(3)、結び部分の5つの要素で構成されるということを文字通り『体得』しようと考えたのです。

その後、次のようなことを行いました。

  • (1) 興味のもてそうなものや自分の知識を生かせそうなトピックを選ぶ
  • (2) 1つのトピックに対して、1つのサンプル文を選ぶ

この際、Yes/Noを聞いているトピックについては、自分の意見に近いものを選ぶ。例えば、『原子力発電所は将来増加するか』というトピックに対しては、日頃原子力発電の安全性に不安を感じているので『No』のサンプル文を選びます。

  • (3) 選んだサンプル文に、自分の意見、論理の流れを反映させて再構成する 

このために、トピックやポイントについてWikipediaなどで知識を仕入れました。たとえば、環境問題に関して、米国が京都議定書を批准しなかった理由や原子力発電の電力供給に占める割合、少子高齢化に関して、日本と欧米諸国の出生率の推移などです。

  • (4) 各サンプル文に組み入れられているポイントで、共通あるいは類似した要素を整理して関連付ける

例えば、環境問題に関するトピックのポイントとして温暖化現象は有力ですが、この温暖化現象というポイントは、原子力発電が二酸化炭素を排出しないという切り口から原子力発電に関するトピックにも結び付けることができます。

私は、最終的に、環境と少子高齢化というカテゴリーに色分けできる8個のサンプル文を準備しましたが、それらを構成するポイントを組み合わせることにより、かなり多くのトピックに対応できると思いました。 

  • (5) 各サンプル文をPCの『英文読み上げソフト』(私は、『SpeaK!』というソフトを使っています)に取り込み、単語の発音をチェックし、また自分の音声を吹き込んでSpeechのスムーズさをチェックする
  • (6) 上記(5)で、発音の難しい単語を他の単語と入れ替え、また、Speechをするうえでスムーズさを損なうと感じた表現を書きなおす 

即ち、自分の発音しやすい単語を選び、またスムーズに話せる表現に変更するということです。 特に、『英作文予想問題』はEssay用に準備されているので、一つ一つのセンテンスが長かったり、複文形式になっていてSpeechには適さない個所があると思います。 

  • (7) 『英検1級二次面接試験想定問題集』の中から、各サンプル文が該当する分野 (例えばEducation, Environmentなど)の想定問答を選び、自分が加えた変更を反映させた後、面接のシーンを思い描きながら、繰り返し音読する 

 

【今思うこと】

先にも書きましたが、二次試験の準備に取り掛かったとき、『与えられた5つのトピックから1つを選び、1分間で考えをまとめて、2分間のSpeechを行う…』ということが自分にとってとても困難な課題であることから、英検協会は、本来的な語学の能力とは別の能力を要求していると感じました。また、Speechをすることから本題が始まるのですから、その重要性が際立って見え、恰も、Speechの出来不出来がすべてを決めてしまうような印象を受けていました。

しかし、試験を終えてみると、英検協会は、Speechの後のQ&Aセッションにおいて自らの考えをどの程度説明できるかという点に、より重きを置いているのだと思えてきました。

私は、英語を学び続けて、自分の考えを自分の考えている通りに伝えられるようになりたいと思っています。英語が拙いばかりに、自分の意見を枉げて伝えてしまったり、あるいはそれを懼れて口を噤んでしまうことはとても口惜しいことではありませんか。

今回テソーラスハウスの『英検1級英作文予想問題』と『英検1級二次面接試験想定問題集』を用いて行った二次試験準備の方法は、「自分の考えを自分の考えている通りに伝えたい」という目標達成のために、これからも使い続けて行きたいと考えております。

 

私のTOEICの結果です。過去、2回受験しました。

【試験日:2010年7月25日】   

Total Score: 890点  (リスニング: 450点   リーディング: 440点)

リスニング セクション

正答率

リーディング セクション

正答率
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

100

文章の中の情報を元に推測できる

78

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

81

表や文章の中の具体的な情報を見つけて理解できる

93

短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

95

ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる

85

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる 

85

語彙が理解できる

93

文法が理解できる

100

 

【試験日:2010年10月31日】   

Total Score: 960点  (リスニング: 495点   リーディング: 465点)

リスニング セクション

正答率

リーディング セクション

正答率
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

100

文章の中の情報を元に推測できる

87

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

100

表や文章の中の具体的な情報を見つけて理解できる

84

短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

100

ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる

95

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる 

100

語彙が理解できる

97

文法が理解できる

100

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