合格体験記

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背水の陣で臨んだ英検1級

匿名希望 英検1級二次試験 2005年

英検1級二次試験、背水の陣となる4回目の挑戦にして、やっと念願の1級に合格することができました。これもひとえに、小林先生や優秀なネイティブの先生がいる「テソーラスハウス」のお陰と感謝しています。

私が「テソーラスハウス」にお世話になったのは、今回で2期目にあたり、約半年近くお世話になったことになります。二次試験1回目と2回目は独学で挑戦し、いずれも評価Aながら不合格となり独学の限界を感じていたところ、二次対策を専門に行う「テソーラスハウス」を知り通うようになりました。 これから「テソーラスハウス」で学ばれる方、また受講されている方にも参考になればと体験記を書かせていただきました。

週末の授業を主軸に平日も英語対策

テソーラスハウスでの授業を主軸に勉強していたことは、前回(不合格)と今回(合格)も変わりません。しかし、今回はテソーラスハウスの授業のない時間(平日)の使い方、英語との付き合い密度が特に違っていたと思います。たとえば、前回は週末の授業の予習が精一杯でしたが、今回は授業直前の予習に加えて、平日から英語に触れるようにしました。ちなみに、予習の仕方について私は瞬発力を鍛えるため、授業の予習はだらだら時間をかけるのではなく、授業当日の朝、限られた時間の中で行うようにしていました。 前回と今回の大きな違いの具体例の一つは、時事問題をタイムリーに押さえるために、英字新聞(Daily Yomiuri)をほぼ毎日購入し、特に社説(editorial)を読み、さらに、使えそうなフレーズや単語は「メモ帳」に記載し、折を見て音読しました(音読することで、頭で覚えるのではなく口が覚えてくれるようになります)。そして時事問題は、読んだだけではなかなか身につかないので、テソーラスハウスの授業冒頭などのフリーディカッションで話し、自分が本当に理解しているかどうかを試すよう心がけました(実際に話してみると理解していたようでも話せないことがわかります)、また、時事問題の収集ツールとしては、英字新聞以外にも「茅ヶ崎方式:The Latest News(月刊英語教本in English)」を購読しました。これは英字新聞では断片的な情報となっているものを簡潔にまとめてあるので、一つの事件などをトピックとして取り上げるのに非常に役立ちました。小林先生もよく言われることですが、実際のスピーチでは自分の意見を構築する際に、事件・出来事を具体的に知っているかが非常に重要なポイントとなると思います。たとえば、「尊厳死」というテーマについて聞かれても、米国では当時話題になったTerri Schiavoのことを知っているか否かで、テーマの切り出しも変わってきますし、それに対する意見も導き出しやすくなります。具体的な事件・出来事をスピーチに入れることがポイントだと思いますし、スピーチのイントロを切り出しやすくなると思われますので、使えそうな事件・出来事については簡単に説明できるようになるとよいと思います。 ただし、時事問題については、本番試験直前の出来事が直接的なテーマに出されることはないと考え、出来るだけ早い段階で情報収集を行うようにしました。情報収集は英字新などからだけでなく、テレビでも情報特集や討論番組(例:「TVタックル」「朝まで生テレビ」)などで見て自分の意見形成に役立てました。また、職業上、自分の得意なテーマ(エネルギー、環境、経済)の勉強は、ほどほどにして苦手なテーマ(教育、科学、医療)にも対策を立て、「運」(テーマが得意なものが出題されるかどうか)も実力のうちと言われますが、できるだけその「運」に頼らないように自分のテリトリーを広げていくように心がけました。 前述の「メモ帳」には、これは使える(覚えておいた方がいい)と思われるフレーズや単語(例:年功序列=Seniority system)を書いて覚えるようにしました。今回、実際のトピックとして出題された「日本の定年制度は、廃止すべきか?」に対するスピーチの中で「日本の人口が来年ピークになる」というフレーズが実際にイントロに役立ちました。スピーチ全体の丸暗記は逆に本番で応用が利かなくなると言われますが、短いフレーズなら構成を臨機応変に変えればスピーチで使えると思いましたので、出来るだけ覚えてスムーズに口に出るように練習しました。きっと冷静に考えれば、そんなに難しくない意見も、本番では緊張することが考えられ、簡単なフレーズをぎこちなく言うくらいなら、ポイントとなりそうなフレーズはスムーズに言って、それ以外の部分を埋めていくのは自分の言葉で、と割り切った方が落ち着いて出来ると思われたからです。
仕事上、普段から「備忘録(メモ帳)」を持ち歩いていますが、ふと思いついたテーマや「これって英語でどう表現するのか」というもの、新聞などで仕入れた「データ(数字)」(例:ニートやフリーターの数)などメモしていくようにしました。特に数字に関するデータは、スピーチをする際に、数字があるとないとでは、インパクトが違うと思われるためです。今回、実際の試験で使われたものは、日本の人口が来年2006年にはピークとなり、その後減少していくこと、それに伴い労働人口が2030年には今より約1,000万人減少するであろうこと、などスムーズに関連づけて発言することが出来ました。 通勤や「テソーラスハウス」への往復の時間も有効に活用しました。電車が空いていれば、英字新聞を読み、混雑していれば前述のフレーズ集(メモ帳)を読み返すか、さらに混んでいれば自分が覚えているフレーズを暗唱しました。心がけたのは、出来るだけ口を動かしてしゃべるようにすることです(でも、周囲に不審がられない程度に)。頭でわかっていたつもりでも、いざ口に出してみると、思ったようにはしゃべれないことが往々にしてあるためです。 試験では、万一頭がパニックになっても空白の時間をつくるべきではないと考えたので、出来る限り口だけでも動くような訓練が必要かと思います。普段、歩いている時や電車の中などで、思いついたことを何でも英語で言えるように口を動かしました。空白の時間をつくるべきではなく、何でもいいから口を動かすべき、という指摘もテソーラスハウスの授業で教えられました。 また、これもテソーラスハウスの授業で、厳しく教えられることですが、ある問題提起に対して、1つの意見と、2つの理由を常に考えるよう心がけました。日本人との議論では、特に「それは状況次第で異なる」「難しくて一言では言えない」など、意見をYesかNoで示さず、あいまいな回答をすることがありますが、英検1級二次試験の対策としては、そのような曖昧な回答は絶対避けるべきです。すばやく自分の態度を表明し、その理由を2つ見つける訓練が必要です。実際の試験では、確かに意見を決めにくい問題もありますが(例:「テロと飢餓、どちらが良くないか?」)、テクニックとしては、理由がとっさに2つ見出せるものを選択する方法もあるかもしれません。 海外出張は何度か経験しましたが、帰国子女ではないこともあり、苦手な発音やイントネーションなども上達るよう心がけました。あまり好きではないのですが、自分の声を録音して聞いてみると、自分が思っている以上に下手なのがわかるので、「己を知る」という意味では役立ったと思います。今回の試験では、結局発音の点数は過去に比べて上がらなかったのですが、緊張していたにもかかわらず、それほど点数が悪くなかったのは、このお陰かもしれません。

テソーラスハウスに通うことで充実した日々が持てた

単に長く勉強すれば合格するとは限らないのが、英検1級二次試験だと思います。そういう意味では、正直この半年は非常につらかったのですが、逆にとても充実していた時期でもありました。普通に生活していたら仕事に追われて、社会のことなど余り顧みることもなったかもしれません。テソーラスハウスの授業で政治、経済、社会、教育、科学、医療、国際問題などについて幅広く情報を収集し、物事を考えることが出来ました。単なる英語の試験勉強にとどまらず、この過程こそが自分の「ため」になったのではないかと思います。もちろん、何とか合格できたから言えることですが、もし運よく二次試験が第一回目に合格していたら、世の中のことについてこれほどまで考える(英語で)ことはなかったと思います。きっかけは英検ですが、テソーラスハウスに行くことで更に視野が広がったと思います。テソーラスハウスに改めて感謝します。ぜひ、これまでに身につけた力を役立てていくとともに、ブラッシュアップに努めたいと思います。

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